花見団子の色の意味、ご存知ですか?

花見といえば、春になるとよく目にする「花見団子」。 「花より団子」という言葉にもあるように、つい花より食べ物に心が向いてしまうのもお花見の楽しさのひとつ。 そんな気軽さも含めて、春の風物詩といえるでしょう。 何気なく食べているこの三色団子ですが、実はその色の並びにはちょっとした意味があるのをご存じでしょうか。 一般的な花見団子は、ピンク・白・緑の三色。 この配色は見た目のかわいらしさだけでなく、季節の移ろいを表しているといわれています。 ピンクは満開の桜、白は冬の名残である雪、そして緑は芽吹いたばかりの新緑。 それぞれが春へと向かう自然の変化を表現しているのです。 つまり、花見団子は「冬から春へ」という時間の流れを一串で楽しめる和菓子。 お花見の席で味わうことで、目に映る風景とお菓子の意味が重なり、より季節を感じられるのも魅力です。 今年のお花見では、ぜひ団子の色にも少し注目してみてください。 いつもの一串が、少し違って見えてくるかもしれません。 シンプルな味わいの花見団子、香り高い煎茶とのマリアージュが楽しめそうです。 ぜひお試しくださいね。

世界お茶まつり2025レポート

2025年10月24日、25日にチームメンバーのMachiとAnnaが静岡で開催された世界お茶祭りに参加してきました。 このイベントはお茶の魅力を国内外に発信すべく、2001年に国内初の茶の総合博覧会としてスタートしてから3年に一度開催しており約20の国と地域から茶業関係者が参加するお茶の祭典です。今年で9回目となりますが、2022年に行われた前回は、20の国と地域から過去最多の約74万人が来場したそうです。 今年も、二日間参加した印象としては、日本人以外の方をたくさん多く見かけました。英語での情報や案内が少ないにも関わらずです。そして例に漏れず、私たちのメンバーたちも世界中からこの祭りのために来日していました。間違いなく世界中のお茶好きが集まる国内最大のお茶祭りです。 4日間にわたるこのイベントでは、お茶に関する様々なブースやセミナー、シンポジウム、大会、様々な流派や国のお茶会が用意されています。 今日は参加した感想と共にその内容をシェアしますね。 まず、会場の外からその祭りは始まっています。お茶に関係するフードトラックや、お茶サウナを通り過ぎるとワールドOCHAマーケットというお茶の総合見本市があります。屋内外で128の様々なブースが出展しており、商談ブースも設けられています。『輸出対応可能』などと表記されているブースもあり、海外への展開に力を入れているかどうかわかりやすくなっていました。茶農家や販売者と会話をしながら試飲ができ、お茶好きならウキウキする光景間違いなしです。 個人的には美味しい煎茶をたくさん楽しめたのはもちろんのこと、桃の香りがする和紅茶や日本酒樽・ウイスキー樽で熟成されたお茶が面白かったです。 日本茶以外にも、台湾、中国、韓国、ベトナム茶、スリランカ茶などの販売も見られました。茶器やスイーツの販売もありましたよ。 同じフロアでは世界緑茶コンテストの入賞茶展示や日本茶AWARDの三次審査に一般消費者として参加できるブースがありました。ステージでは、ライブ配信をしながらの販売や、NIHONCHA  BREWERS CHAMPIONSHIPという日本茶インストラクターたちがお茶の淹れる技術を競うプログラムもありました。 3階では、静岡県内で作られた個性豊かな100銘茶を生産者自ら解説し振る舞う有料試飲ブースもありました。椅子に座り、生産者の方と話しながらゆっくりと数種類のお茶を3煎ずつほど楽しめました。同フロアでは、香りや味でお茶を当てる闘茶(茶かぶき)も無料で行われており、私たち国際日本茶協会コミュニティの日本人メンバーがその運営の1人でした。そしてもちろん、Annaをはじめ、他のメンバーたちも挑戦していましたよ。 なんと全問正解したメンバーもいました。同じ品種が複数あったりと日本人でもとても難しいものだったので、皆驚いていました。 6階ではスイーツコンテストで入賞した作品とお茶のティーペアリングや世界大茶会が行われていました。茶道、煎茶道、そして中国や韓国の茶会もありました。抹茶アートのブースでは、私たちの協会をサポートしてくれているIkukoが京都の和束から出展していました。たまたま同じセッションで抹茶アートを体験した日本人も話が盛り上がり、素敵な出会いもありました。 上記のような様々な催し物に加えて、25日・26日はセミナーやシンポジウムなども行われていました。ヴィンテージ茶に関する最新事情が学べるセミナーは日英で行われ、大変人気で満席でした。(Machiは予約できませんでした…) お茶とウェルネスをテーマにしたユニークなワークショップも開催され、様々な視点から日本茶の魅力を発信する人々たちが集結していました。 Machiは「呼吸で五感を開くお茶の体験ワークショップ」と「思考・感情・五感を整える日本茶マインドフルネス体験」に参加しました。 前者の方では呼吸の大切さ、五感を開く呼吸法を学びました。お茶を飲む時、呼吸を整えたことはありますか?緊張した状態で飲むお茶、リラックスして飲むお茶は同じお茶でも味わいが変わるということを改めて体感しました。 後者はさらにユニークで、お茶を通じた瞑想体験をしました。ナビゲーターは日本茶には嗜好品以上の価値があると信じ、「日本茶ウェルビーイング瞑想」というものを生み出しました。 日本茶のもつ潜在力や、どのような日本茶、どのような淹れ方が“瞑想茶“に向いており、この瞑想を取り入れることにどんな意味があるのか、を語ってくれました。そして棒茶を使って実際に彼女のガイダンスのもと瞑想を行いました。お茶を五感で味わいながら自分の内側に意識を向ける静かで有意義な時間でした。 他にも世界路上茶屋などたくさんの催し物が開催されており、1日では足りませんでした。次の3年後に参加したいと思った人はぜひ2日以上行くようにしてくださいね。 24日の夜は集まってくれたメンバーたちとディナーに行きました。 […]

マドリードでの煎茶道イベント

3月21日、スペイン・マドリードにて煎茶道のイベントが開催されました。私たちの友人である和菓子うたたねの中森詩子さんが、日本茶アドバイザーであり煎茶道の実践者でもある栗田順子さんをお招きし、まだあまり広く知られていない煎茶道を伝える美しいワークショップを2回行ってくださいました。 栗田先生は静岡のご出身で、長年にわたり日本茶アンバサダーとして活動されてきました。2000年からハンガリーに在住し、旅をすることを楽しんでいらっしゃいます。数年前、サンティアゴ巡礼の道を歩いた際、愛用の茶器を携え、道中で出会った人々に日本茶を淹れて振る舞いました。その経験がきっかけでスペインに恋をしたという栗田先生にとって、再びスペインの地に戻り煎茶道を紹介することは、とりわけ大きな喜びでした。 私たちの共同創設者であるアナも、解説と通訳のサポート役としてイベントに参加しました。お点前の補助は、鮮やかで美しいオレンジ色の着物を纏ったカナさんが務めました。 ワークショップでは、まず栗田先生が参加者に日本茶と煎茶道の歴史を紹介しました。続いて、これから披露するお点前(茶会におけるお茶を点てる手順)について説明し、あわせてお茶の受け取り方や茶器・お菓子の扱い方に関する作法も教えてくださいました。そしていよいよ、美しいお点前の実演へ。栗田先生の煎茶道の流派「東阿部」のために特別に作られた、八女産の上質な玉露が淹れられました。お点前を進めながら、栗田先生は優雅に、ご自身の茶器にまつわる物語を語ってくださいました。 数年前、日本への帰省中に、ご実家の棚の中でひとそろいの茶器を見つけたそうです。お母さまに尋ねたところ、それは亡きお祖父さまのものだったことがわかりました。ただ、ご家族の知る限り、お祖父さまは煎茶道を嗜んではいなかったとのこと。どなたかからの贈り物だったのかもしれません。 栗田先生はお母さまに、その茶器を譲り受けてヨーロッパに持ち帰ってもよいかと尋ねました。そしてそのときから、好奇心に導かれるようにして煎茶道について深く学び始め、本格的にその道を歩むことを決意されました。自分をこのお茶の道へと導き、さまざまな国の人々とお茶を分かち合うきっかけを与えてくれたお祖父さまとあの茶器に、深い感謝を感じていると語っておられました。 玉露には、詩子さんが立春の日を祝って特別に作った練り切りが添えられました。お点前が終わった後は、よりくつろいだ雰囲気の中で、参加者の皆さんが質問をしたり感想を語り合ったりする時間が設けられました。この時間には京都のほうじ茶と、詩子さんが選んでくださったお菓子(カステラ饅頭、桜の琥珀糖、きなこ棒)が振る舞われました。 スペインで煎茶道を楽しむという、なんとも贅沢な午後でした。詩子さん、栗田先生、素敵な時間をありがとうございました! 文:アナ 訳:茶谷悠太

国際日本茶協会7周年記念

1月末に、私たちは7周年を迎えました。これまで長年にわたり支えてくださったすべての会員および受講生の皆さまに、心より感謝申し上げます。 記念イベントは1月28日に開催され、できるだけ多くのタイムゾーンに対応できるよう、オンラインで2回実施しました。さまざまな国や大陸にいる会員の皆さんとつながることができ、本当に心温まるひとときとなりました。 まず、忙しくも非常に実り多い一年となった昨年を振り返りました。2025年には、Japanese Tea Master Course を6月と9月の2回開催し、世界各国から情熱あふれる24名の受講生を京都に迎えました。また、イタリア、スイス、デンマークで新たに3名のTea Catalystを迎え、ドイツ語およびデンマーク語による茶講座も開始しました。 日本では、Japanese Tea Evangelist Program に新たに30名の大学生を迎えることができました。彼らは私たちとともに日本茶を学んだ後、留学プログラムに参加し、渡航先の国々でその知識を共有しています。さらに、日本国内の新しいお茶プロジェクトに注目し、日本茶のグローバルな文脈を探るため、Japanese Tea Conference を2回開催しました。また、チェコ、オーストリア、ナイジェリアなど、世界各地の茶フェスティバルにも参加しました。 振り返りの後には、会員の皆さんが当協会に参加したきっかけや、最も印象に残っている経験について語ってくれました。特に、2週間にわたる没入型プログラムであるJapanese Tea Master Course は、多くの人にとって大きなハイライトでした。また、日本茶への革新的なアプローチを紹介するJapanese Tea […]

新年の茶会 with MellowSheng

Jenny Chih Chieh Teng さんは、私たちの長年の茶友であるだけでなく、自然な食品づくりのプロセス、東洋の茶文化、中国書道に重点を置いた美食と文化のプラットフォーム「Mellow Sheng」の創設者でもあります。彼女は台湾茶の専門家であり、今回もまた、美しい茶会に私たちを招いてくださいました。 1月18日、アンナは今年最初の茶会にJennyさんとともに参加しました。6名という親密な集まりの中で、アンナが最初に日本の煎茶を淹れ、その後ジェニーが台湾の紅茶を淹れました。それぞれの茶はとても個性的で、国や製法は異なりながらも、どこか共通点を感じさせるものでした。 アンナが選んだのは、やや珍しい煎茶でした。梅ヶ島の在来種の茶樹から作られたもので、紫色の新芽が出ること、有機栽培であること、そしてミネラル豊富な山の土壌に根ざしていることが特徴です。このお茶と梅ヶ島は、かつてGJTeaフェローであり茶ツーリズムの教授でもある Lee Joliffeさんを通じて出会った知人、さいとうまさこさんによって広められています。地元では近年、北タイの人々の製法にならい、茶葉を発酵させて食品として活用する新たなプロジェクトも進められています。こうした背景から、このお茶はJennyさんの茶と食へのアプローチにとても合うと考えました。 アンナは常滑の土の急須を使い、日本の「回し注ぎ」のスタイルで最初の一煎を振る舞いました。お茶は非常にやさしく、ミネラル感のある味わいでした。ガラスのピッチャーに注がれた二煎目の色合いには、皆が驚きました。緑は濃く、それでいて軽やかで澄みきり、金色のきらめきを帯びていました。それはまるで、梅ヶ島の土壌や温泉に宿る“梅ヶ島の黄金”を思わせるようでした。 一方Jennyさんが選んだのは、日月潭の野生種から作られた紅茶で、こちらも在来種で紫芽を持つものでした。彼女は赤土の茶壺を使い、工夫茶のスタイルで淹れました。その香りは驚くほど豊かで、まるで濃厚なダークチョコレートのようでした。味わいは温かく心を包み込むようでありながら、同時に繊細さも感じさせました。 この日のためにJennyさんが用意したお菓子にも、深い思いが込められていました。どちらも、種から芽吹き、高山で紫に色づく茶の姿を表現したものです。最初のデザートは、伝統的な湯圓をアレンジしたもので、白と紫の白玉団子をプーアル茶のシロップに浮かべたものでした。二つ目は山の形をした軽やかな羊羹で、緑豆、ブルーベリー、そしてゼニアオイの抽出液から作られていました。料理の繊細さと清らかさが、両方のお茶の透明感をいっそう引き立てていました。 このような場、このような仲間とともにお茶を淹れられたことは、なんてありがたいことでしょう。 ありがとう、Jenny!

Japanese Tea: A Comprehensive Guide(日本茶:総合ガイド)第2版

私たちの代表である鈴木シモナが、2025年10月に著書『Japanese Tea: A Comprehensive Guide』の第2版を刊行しましたので、お知らせいたします。 2017年11月に出版された第1版は、日本茶の理解に完全に特化した初めての英語の書籍でした。あれから8年、ついに全面改訂・大幅増補された第2版が登場です! 全ての章が丁寧に見直され、ページ数も97ページから175ページへとほぼ倍増しました。シモナ自身の日本茶に関する経験に加え、茶業界や関連分野の専門家からの知見をもとに、日本茶についてさらに深く掘り下げています。茶の栽培や製造工程、様々な日本茶の種類や淹れ方、産地、歴史、文化など、多岐にわたる内容が網羅されています。 第1版に収録されていた豊富な情報に加え、第2版では茶品種の説明や、緑茶以外の日本茶の製造についての新たな内容が追加されました。また、日本の主要な茶産地についても、より深い考察が盛り込まれています。さらに、あまり知られていない日本茶の種類やその香りの特徴を紹介し、ティーペアリングや料理への応用など、「飲む」以外の日本茶の楽しみ方も提案しています。 全体として、この新版は、茶の専門家にも愛好家にも役立つ総合的で奥行きのあるガイドとなっています。日本茶を学び始めたばかりの方にも、既に知識を持つ方にも、日本茶の世界を「畑から湯呑みまで」より深く理解していただけるよう作られています。 『Japanese Tea: A Comprehensive Guide』第2版は、世界各国のAmazonで購入できます。

秋の夜長に、月を愛でる──「お月見」の楽しみ方

日本には、秋の澄んだ夜空に浮かぶ満月を愛でる「お月見」という風習があります。特に「中秋の名月」と呼ばれる満月は、美しい月を眺めながら、自然の恵みに感謝を捧げる特別な夜とされてきました。 旧暦の8月15日にあたる「十五夜」がその代表で、2025年は10月6日が十五夜にあたります。現代では新暦に合わせて、9月中旬から10月初旬のどこかでお月見を行うのが一般的です。 月に感謝し、秋の実りを喜ぶ お月見には、いくつかの意味があります。 まず、月そのものへの感謝。昔の人々にとって、月明かりは日常生活に欠かせないものであり、時間や天気の目安でもありました。月を敬い、自然の摂理に感謝する心がこの風習の原点です。 次に、豊かな収穫への感謝と、来年の実りへの祈り。稲をはじめとする作物の収穫期にあたるこの時期は、収穫祭としての意味合いも色濃く残っています。 そして最後に、純粋に月の美しさを楽しむということ。古来より、日本人は月の光に心を寄せ、多くの和歌や物語にその情景を詠み込んできました。 中国から伝わり、平安貴族の「月見の宴」へ お月見の起源は、中国・唐の時代にさかのぼります。日本には平安時代に伝わり、貴族たちの間で月を愛でる「月見の宴」が盛んに行われました。 音楽を奏で、和歌を詠み、酒を酌み交わす──その優雅な風習は『源氏物語』などの古典文学にも描かれています。 時代が下るにつれ、月見の風習は庶民にも広がり、江戸時代には舟の上から月を眺める「船遊び月見」なども楽しまれるようになりました。風流と自然を愛する日本人らしい文化が、今なお各地に息づいています。 京都では、寺院での月見茶会も 京都では現在も、お月見の伝統を大切に守っています。秋になると、寺院などで「観月会」や「月見茶会」が開かれ、月とともにお茶や雅楽を楽しむことができます。静かな庭園とともに、月を眺めながらお抹茶をいただく時間は、まさに日本文化の粋といえるでしょう。 月見団子と「芋名月」 お月見といえば、やはり欠かせないのが「月見団子」です。丸くて白い団子を三方に盛り、ススキを添えて月に供える光景は、秋の風物詩のひとつですね。 実はこの団子にも地域差があります。東日本ではシンプルな丸い団子が主流ですが、関西では小芋の形をした団子にあんこを包んだものも見られます。これはかつて、団子ではなく里芋を供える風習があったことに由来し、「芋名月(いもめいげつ)」という別名にもつながっています。 月のうさぎとススキの意味 お月見にまつわるもう一つの可愛らしい要素が、「月のうさぎ」です。日本では、満月の模様がうさぎが餅をついている姿に見えるとされ、月見団子やススキと一緒に飾られることが多いですね。 ススキは、収穫前の稲穂の代わりに供えられるもので、豊作や子孫繁栄を祈る意味も込められています。神様の依り代としての役割もある、自然への敬意を表す大切な存在です。 自宅でも楽しめる「お月見」のすすめ 今年の十五夜には、ぜひ自宅でもお月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。 お気に入りのお茶を淹れ、手作りの月見団子を並べて、静かな夜にゆっくりと月を眺める。それだけで、いつもの日常が少しだけ贅沢な時間に変わるはずです。 […]

日本茶カンファレンス in Kyoto 2025

2025年で3回目となる日本茶カンファレンスが7月26日に京都で開催されました。今年のプログラムは従来以上に充実し、日本における革新的なお茶のプロジェクトの紹介、世界の日本茶事情の概観、そしてプレゼンターと参加者の繋がりを深めるティーパーティという3つのパートで構成されました。 イベントは歓迎の挨拶で幕を開け、3人の日本茶イノベーターがプレゼンテーションを行いました。 辻せりか氏(AOBEAT)は、美しい茶席でお茶を楽しんでもらうための、屋外茶室「茶の間」づくりに取り組んでいることを紹介しました。静岡大学准教授の一家崇志氏は、新しいお茶の品種を開発するのに必要な時間を大幅に短縮することができる、お茶のDNAの研究について紹介しました。 最後に、宮崎県の茶農家で緑碧茶園の社長である興梠洋一氏が、北海道でのお茶栽培によって、その北限を押し広げるという先駆的な取り組みについて語りました。 これらの感動的な講演に続き、参加者が厳選された日本茶を楽しみながら、プレゼンターと直接会話する機会 を得られるティーパーティが開催されました。プレゼンターブースに加え、日本茶エバンジェリストプログラムに参加する日本の大学生が3つのブースを運営し、ゲストとの交流を行いました。 お茶会でリフレッシュした後には焦点が国際的なステージに移り、北米、ヨーロッパ、中東で活動する3人のティーカタリストによるプレゼンテーションが行われました。Ikigai-shuのViktoryia Toma氏は、UAEでの日本茶の普及活動と、そこで観測された関心の高まりについて共有しました。 Teakan社のJanice Chan氏はオンラインでカンファレンスに参加し、カナダでの抹茶とほうじ茶のトレンドの急上昇を強調しました。ベルギーのティーサークルからはオンラインでCinzia Merlin氏も参加し、現地での日本茶教育プログラムがいかに関心を高めているか説明しました。 イベントは、日本エバンジェリストプログラムに参加する大学生による発表で続きました。2024年度派遣生の3名が、イタリア、フランス、中国での留学プログラム中の日本茶活動について報告しました。その後、2025年度生の11名が、今秋訪問する予定の地を紹介しました。特に注目すべきは、過去のエバンジェリストの活動が、学生主導の日本茶サークル「Socie-tea」の設立につながったことで、カンファレンス参加者は過去1年間の彼らの活動について知ることができました。 このイベントは、日本茶を軸に、アイデアや物語、新たな繋がりが活発に交わされる場となりました。皆様の熱意に深く感謝し、来年の日本茶カンファレンスでまた皆様をお迎えできることを楽しみにしています。