プラハ ティーフェスティバル 2024

2月24日ー25日に第2回プラハティーフェスティバルが開催されました。さらに、イベント開催中の1週間はプラハにあるティーハウス周辺で様々なお茶の催しがありました。このフェスティバルの企画者 Agha さんのおかげでイベントの質はどれも非常に素晴らしい出来栄えでした。 このフェスティバルには多くのティーメンバーが参加するので、もちろん私たちも見逃せません! イベントでは、多くの素敵な催しがありました。そして、名だたる出展者や茶陶アーティスト達は、ヨーロッパからそしてヨーロッパ以外からチェコ共和国に駆けつけた沢山のお茶愛好家をワクワクさせていました。お茶愛好家にとってこのイベントは見どころが沢山あり、本当に語り三昧です!ただまず最初は私たちのお気に入りのトピック:日本茶に注目しましょう。 私たちは長崎いけどき代表者かつGJTea仲間のMarjolein Raijmakersさんと一緒に出展しました。彼女は長崎の東彼杵で採れるお茶を広めるためにヨーロッパ各地を周っていました。玉緑茶はここでの主役の一つかつそのエリアの名産品です。ブースではそれに加え、さまざまなほうじ茶の個性と温かさが、多くのお茶愛好家の心を魅了していました。また、不良品のお茶を使って染められた手拭いは早くも売り切れ間近でした! Rishe TeaのAreekさんはチェコ共和国でのお茶フェスティバルの常連さんです。彼は日本の茶産地を旅しておられ、彼のブースでは日本の有機栽培緑茶が綺麗に並べられていました。彼についに対面で出会えたのは光栄な限りです! 私たちの友、フィンランドにあるNari Teaを営むYilingさんとPatrickさんは白い茶葉で作られた煎茶を持参し、さらに日本で開発された真新しいドリッパー「ときね」は完璧な出来栄えでした。試すのが待ち遠しいですね! 日本茶インストラクター・スペシャリストのOscar Brekellさんはわざわざ日本からこのフェスティバルに駆けつけたそうです。彼はオリジナルブレンドティー「Senchaism」コレクションを出展していました。さらに、彼は煎茶のワークショップを4回開催し、そこでは昔ながらの焙烙を使ったほうじ茶を炒るデモンストレーションで観客に感動を与えていました。 さらに、ドイツから参加のKEIKOではオリジナルセレクションである抹茶と煎茶の催しがありました。 上田流和風堂の練習生Flora Grimaldiさんは濃茶のデモンストレーションとともに、濃茶と薄茶の違いについて語りました。 日曜の午後、私たちは国際日本茶協会を紹介する機会がありました。Annaさんが私たちのミッション・5年間での活動と活躍を共有する中、他のメンバーは日本茶を観客に振舞いました。約40人がこのイベントの開催場である素敵なシアターロームに集まりました。彼らは私たちがコラボしている茶農家さんが作った3種類のお茶を堪能しました。最初にうてな茶屋のほうじ茶、続いて吉田茶園の和紅茶、最後にSAMURAI teafarm 牧之原山本園と勝間田開拓茶農協のアロマ煎茶を提供しました。 今回のフェスティバルを私はとても満喫しました。私たちのハイライトの一つはなんといっても温かいティーコミュニティでした。フェスティバルを通して、多くの私たちのメンバーに出会えたこと、そしてブースや講演中での彼らの積極的なサポートと活躍は素晴らしものでした。全体で22名の世界日本茶協会のメンバーがこのイベントに参加しました。ほとんどのメンバーはヨーロッパから参加し、時にはカナダから駆けつけてくださった人:Lee教授(私たちの初代メンバーの一人!)もいました。何人かは以前お会いしたことのある方々で、また再会できて嬉しかったです。その他のメンバーはオンラインでしか会ったことがなかったので、このイベントでついに対面で彼らと出会えました!!彼らとおしゃべりしたり、お茶を一緒にしたり、時にはディナーに行ったりと充実した時間を過ごしました。私たちは次のティーイベントを楽しみにしています!! Sofie Vercauterenさん, […]

国際日本茶協会 5周年記念

2024年1月31日、日本茶協会は記念すべき5年目を迎えました!私たちはこれまでにご支援・励ましのお言葉を下さった皆さんに感謝の気持ちで一杯です。 この記念すべき日を祝うために、私たちは3つの記念イベントを開催しました!50カ国を超えるメンバーを持つグローバルな団体なので、皆さんを一斉に集めることは簡単ではありません。ということで、私たちは京都にある新しいオフィスでの対面イベントと二つのオンラインイベントを今回は異なる時間帯に実施しました。 京都でのイベントは1月27日に、最初に開催されました。京都だけでなく茨城県や横浜といった遠方からも、メンバーや支援者様がこのイベントのために参加してくださいました。イベントでは、今までの国際日本茶協会の軌跡:過去、現在、将来を参加者と振り返りました。もちろん、たくさんのお茶、スイーツ、そしてお酒も一緒に満喫しました。 オンラインイベントは1月31日ー国際日本茶協会がちょうど5年前に設立された日ーに開催されました。参加メンバーは世界中から(アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、スペインなど)集結しました。5年間を振り返った後、私たちはお茶やお菓子についてのおしゃべりに加え、京都オフィスのバーチャルツアーも行いました。 5年間を振り返ってみると、ここまでの道は本当に大変でした。コロナパンデミックがこの期間の半分以上を占めたため、私たちは何度もコースを調整・変更する必要がありました。一方で、この試練があったからこそ、私たちは積極的に新しいことにも挑戦することができました。その挑戦がなければ、私たちの今はないでしょう。 多くのオンラインティープログラムはコロナ時にスタートしました。その中の初級コース、中級コースはこれまでになんと200名以上の方が参加しています。のちにこれらのプログラムは私たちがもともと計画していた対面でも開催され、今では8ヶ国で対面コースが実施されています。 また私たちは、日本茶業中央会からのご支援により特別プロジェクトも開催できました。そのうちの一大プロジェクトとして、日本茶マラソンがあります。日本茶マラソンは東京オリンピック2021に合わせて開催され、15日間で15の茶産県を紹介するというものです。毎日200ー300名ほどが参加し、多くの参加者から思い出に残るイベント!との嬉しい声をいただきました。 2022年、私たちは海外留学予定の大学生を対象とした日本茶エバンジェリストプログラムを開始しました。このプログラムを通して、彼らは海外留学先でのお茶紹介だけでなく、日本茶についてじっくり学ぶことができます。2年間で57名の学生を迎え、今年も更なる学生を迎え入れる予定です。 そして、最も新しいプログラムは2023年に東京と京都で開催された日本茶カンファレンスです。オンラインにて多くのイベントを実施してきた私たちですが、対面での開催の必要性を実感しつつありました。今回の日本茶カンファレンスは参加者をつなげると共に日本茶の素晴らしい進歩にも注目をしました。 グローバルコラボレーションを通して、日本茶を世界中に広めるというミッションと共に、私たちは将来へと更に歩みを進めています。日本茶を学ぶ機会を世界中の人に提供することの大切さを胸に抱き、様々な国・言語でティーコースを開催できるよう日々励んでいます。また、日本の若者達に日本茶に触れる機会を提供することも合わせて重要です。なので、私たちは日本茶エバンジェリストプログラムをこれからも拡大させていきます。そして最後に、私たちは国内と世界を繋げ、オンラインでのメンバーが交流する場やお茶の対面コンファレンスといった、世界中の人々が交流し、新しいアイデアを分かち合う場を作り続けていきます。 まだまだやることは沢山あります。一緒に日本茶の明るい将来を作り上げていきましょう!

日本茶マスターコース 2023年10月

第二回日本茶マスターコース2023が10月に開催されました。たくさんの面白いお茶ツアーと数え切れないほどのお茶で、まさにお茶三昧でした! 4つの大陸から参加した12人の生徒は京都に集結しました。皆さん個性豊かで、何人かはすでにお茶のお仕事をされている方でした。おもてなしやアカデミアといった面からお茶と関わられている方、何か新しいことに挑戦したくて参加した方もおられました。彼らは2週間一緒に日本茶と日本のお茶文化を勉強しました。 そしてもちろん、たくさんの学びがそこにはありました!このコースは授業と茶園訪問の連携コースでした。私たちは著名なお茶のプロの方々に来ていただき、彼らの経験と知識を披露していただきました。生徒たちは伝統的な手動お茶揉み機を体験し、煎茶道(煎茶版の茶道)にも参加しました。そして、お茶研究機関を訪れたりとたくさん体験する機会がありました。数えきれないお茶を毎日いただき、2週間はあっという間に過ぎました。 これは2023年最後のマスターコースでしたが、私たちはまた2024年に開催する予定です。詳細はまた近いうちに!お見逃しなく〜

ベルリン・ティーフェスティバル2023

11月17日-19日に、第4回ベルリン・ティーフェスティバルが開催されました。今回私たちは記念すべきこのフェスティバルに参加してきました! このフェスティバルは3日間開催されました。17日(金)はB2B向けに開催され、茶産業に関わるプロの方々の講演がありました。そこでは、私たちのお茶仲間でティースペシャリストのEduardo Molina Anfossiさんも登壇し、ドイツ茶ブランド “Paper&Tea”の成長について講演されました。18日(土)は、様々なメインイベントが開催されました。お茶愛好家がハイリヒ・クロイツ・キルヒエ (聖十字架教会)に集まり、たらふくになるまで美味しいお茶を試飲しながら、1日中お茶の会話で盛り上がっていました。なんと賑やかで活気に溢れる光景なのでしょう!!上質なお茶や茶器が世界中から集まる中、日本茶・日本茶器は一段の輝きがありました。ドイツにある茶輸入販売店”Kos-Tea”では、美味しい日本茶から冷凍抹茶まで様々な日本茶を入手することができます。 そのほかにもドイツにある茶店”Teerausch”と”Teekontor Kiel”ではとても上質な日本茶を幅広く取り寄せています。こちらのお店の催しスタンドでは、宮崎県森本茶農家の「特上かぶせ茶」が参加者に提供されていました。抹茶に着目したドイツ茶ブランド”Aiya”はドイツで「お茶の神様」とも呼ばれている方がオープンしたことから注目を浴びていました。そこの催しスタンドでは、抹茶と玉露の提供が!また、ドイツ・ディーフォルツに本店をおくオーガニック日本茶ブランド”KEIKO Tee”ではお茶の淹れ方のワークショップが開催されていました。そこの本店では、大きくて美しい茶室だけでなく、抹茶を自家製粉する石臼も見ることができます!たくさんのお茶が披露される中、4つの日本茶農家がわざわざ日本からこのフェスティバルに参加しにきていることは、私たちにとってフェスティバルのいちばん盛り上がり部分でした。 “TOKYO TEA BLENDERS”は和紅茶をメインにプロデュースしている、日本各地から集まった日本茶農家グループです。このグループのうち3名が先月ヨーロッパ各地を周り、そして嬉しいことに、ベルリン・ティーフェスティバルにも出場していました。ますいさんちの茶・益井園のEtsuro Masuiさん、カネロク松本園のHiroki Matsumotoさん、釜炒り茶柴本のToshifumi Shibamotoさんがメインホールにてお茶の試飲会を開催していました。試飲会はとても人気で、お茶の愛好家がお茶の話を聞くため・試飲するためとこぞって人混みができていました。緑茶、紅茶が並ぶ中、一味違う香りを持つ和紅茶も試飲ブースにありました。 そのほかには、茨城県吉田茶園の吉田浩樹さんも参加していました。彼は奥さんを連れてヨーロッパを周っている中で、今回私たちと一緒に参加することになりました!浩樹さんとGJTeaメンバーのAnnaさんは現在の日本茶の状況を語った後、吉田茶園を一緒に紹介しました。セミナールームは40人以上の参加者で満席でした!浩樹さんの奥さんは私たちのお茶仲間の一人であるLilia Hansonさんと一緒に煎茶、そして希少品種「イズミ」で作った和紅茶を参加者に配る準備をしていました。私たちの講演会・試飲会にたくさんの方が参加してくださったこと、たくさんの方から興味を持っていただけたことは私たちにとってとても嬉しい限りです! 開催最終日の日曜日は少し落ち着きがありましたが、様々なことが起きていましたー市内の各地でフェスティバルが開催されたのです。”TOKYO TEA BLENDERS”は試飲会を開催し、前日とは異なり、より落ち着いたペースでの提供でした。お茶について話せる時間も増え、ゆっくりとした味わいを参加者は楽しんでいました。 たくさんの私たちのお茶仲間がフェスティバルに参加していました。見慣れた顔をあちらこちらで見られたのはとても嬉しかったです。そしてついにオンラインでしか会ったことがないメンバーに対面越しに再会できました!何人かのメンバーと晩御飯を食べたり、今回のフェスティバルとお茶について話し合ったりと、より深く知り合うことができました。 2週間ほどが経ちましたが、いまだにベルリンでの様々な出会いと出来事の余韻に浸っています。そして、素晴らしい茶コミュニティに感謝です!お茶の提供をしてくださった方、写真を撮ってくださった方、協力してくださった方、お話をしてくださった方、ブースに訪れてくれた方含め皆さん、ありがとうございました。特に、この記事中の写真を撮ってくださったSofie […]

全国手揉茶振興大会 2023年

近頃は、日本茶は機械による茶揉みが主流であり、人間による手揉みでの日本茶づくりは遠い昔のものになってしまいました。昔の風習を継承していくためにも、全国手揉茶振興大会が毎年開催されています。今年、第27回全国手揉茶振興大会は静岡県にある藤枝市で開催されました。 大会では、手揉み後の茶葉は見た目、香り、味の3項目で審査されます。興味深いことに、手揉みの工程自体は審査対象ではありません。綺麗な茶針を成形するまでの工程は5時間にも及ぶ手作業を伴います。それぞれのチームは一度蒸された冷凍茶葉を受け取ることから大会はスタートします。最初の工程では、弱風を茶葉に当てることで茶葉を温め、表面の湿気を取り除きます。その後、茶葉中心部の湿気を取り除くため少しずつ外から圧力をかけていきます。そして細心の注意を払いながら、茶葉を美しく・細長い針状の茶葉へと形成していきます。最後に、出来上がった針状の茶葉を一定時間放置し、乾燥させます。この手揉みの工程が終わると、審査員が各チームの茶針を評価します。 今年、全国から計23チームがこの大会に出場しました。中でも、静岡と京都からの出場者が大部分を占めました。そしてなんと!嬉しいことに、私たち団体の代表者である鈴木シモナを含む京都から出場した和束チーム:細井堅太(細井農園)、喜多章浩(京都おぶぶ茶苑)、鈴木シモナ(国際日本茶協会代表者)は、厳しい審査を経て1位を受賞しました!!