全国手揉茶振興大会 2023年

近頃は、日本茶は機械による茶揉みが主流であり、人間による手揉みでの日本茶づくりは遠い昔のものになってしまいました。昔の風習を継承していくためにも、全国手揉茶振興大会が毎年開催されています。今年、第27回全国手揉茶振興大会は静岡県にある藤枝市で開催されました。

大会では、手揉み後の茶葉は見た目、香り、味の3項目で審査されます。興味深いことに、手揉みの工程自体は審査対象ではありません。綺麗な茶針を成形するまでの工程は5時間にも及ぶ手作業を伴います。それぞれのチームは一度蒸された冷凍茶葉を受け取ることから大会はスタートします。最初の工程では、弱風を茶葉に当てることで茶葉を温め、表面の湿気を取り除きます。その後、茶葉中心部の湿気を取り除くため少しずつ外から圧力をかけていきます。そして細心の注意を払いながら、茶葉を美しく・細長い針状の茶葉へと形成していきます。最後に、出来上がった針状の茶葉を一定時間放置し、乾燥させます。この手揉みの工程が終わると、審査員が各チームの茶針を評価します。

今年、全国から計23チームがこの大会に出場しました。中でも、静岡と京都からの出場者が大部分を占めました。そしてなんと!嬉しいことに、私たち団体の代表者である鈴木シモナを含む京都から出場した和束チーム:細井堅太(細井農園)、喜多章浩(京都おぶぶ茶苑)、鈴木シモナ(国際日本茶協会代表者)は、厳しい審査を経て1位を受賞しました!!