2026年:第7回大大阪お茶会レポート

第7回を迎えた「大大阪お茶会」が、1月24日と25日に開催されました。本イベントは、オンラインを中心に活動するお茶愛好家コミュニティによって運営されており、「お茶を楽しむこと」「他の人が飲んでいるお茶から学ぶこと」「お茶を通じて世界を広げること」という明確な理念のもとに成り立っています。運営はすべてボランティアスタッフによって行われており、商業目的ではなく文化活動として支えられているのが特徴です。 24日には、チームメンバーのMachiとSimonaが、同じく国際日本茶協会コミュニティメンバーであるDianaとともに会場を訪れました。公式の開始時刻は13時でしたが、開場直後から高い関心がうかがえました。受付には長い列ができ、ほどなくして混雑対応のために追加の部屋が必要になるほどの盛況ぶりでした。 会場には約50のブースが並び、茶農家や茶舗、個人出店者が集まりました。日本茶や紅茶、中国茶、ベトナムのお茶など幅広い種類のお茶が試飲・販売されていたほか、茶器や菓子、雑貨、自主制作の書籍なども並び、お茶を取り巻く多様な文化が感じられる空間となっていました。 入場料は1,000円。来場者はそれぞれ小さな茶杯を持参し、ブースを巡りながら試飲や会話を楽しみます。特に最初の2時間は非常に混み合い、世代を問わず多くの茶愛好家が集まり、活気がありながらも集中した、共同体的な雰囲気が印象的でした。 このお茶会の大きな魅力のひとつは、生産者と直接話ができる点です。Machiもこの機会を活かし、積極的に質問を重ねながら理解を深めていました。このようなイベントは、お茶や茶器、道具一式を携えて各地から参加する、限られた数の生産者によって支えられています。多くは小規模ながら、自らの手で商品を届けたいという強い思いと、自身の仕事への誇りと自信を持っていることが伝わってきました。出展者の中には、GJTeaの講座で教材として使用されているお茶を手がける茶農家の姿も見られました。 特に印象的だったのは、政所茶の伝統的な製法を守り続けている茶農家との交流でした。この生産者は、これまで活動継続のためにクラウドファンディングを実施しており、GJTeaもその取り組みを支援してきました。当日もその話をすると、そのプロジェクトが当初の予想を上回る成果を上げ、その後も関心を集め続けていることが明らかになりました。その結果、生産者は新たな活動にも意欲的に取り組めるようになり、さらに前向きな展開が生まれているようです。なお、チームメンバーのMatsuとAnnaは前年にこの茶農家を訪問しています。 多くのブースで共通して感じられたのは、実験的な姿勢です。日本茶は従来の枠にとどまらず、一部の生産者は中国茶の製法から着想を得るなど、新しいスタイルの開発にも積極的に取り組んでいました。伝統を大切にしながらも、創造的な試みによって進化し続ける茶文化の一端が垣間見えます。 価格面も特徴的でした。百貨店などでは比較的高価に販売されることの多いお茶が、ここではより手に取りやすい価格で提供されていました。生産者による直接販売で中間流通がないため、来場者にとっても納得感のある、透明性の高い形で購入できる環境が整っていました。 また、両日を通してセミナーやワークショップも開催され、茶さじ作りなどの体験も用意されていました。参加費はやや高めではあるものの、内容は専門性が高く、より深く学びたい人に向けた充実したプログラムとなっていたようです。 大大阪お茶会は、多種多様なお茶とその作り手に一度に出会える貴重な機会です。全国各地のお茶好きも集います。 例年、1月から2月頃に年1回開催されており、お茶に少しでも興味のある方は公式Instagramなどで情報を確認してみてください。

花見団子の色の意味、ご存知ですか?

花見といえば、春になるとよく目にする「花見団子」。 「花より団子」という言葉にもあるように、つい花より食べ物に心が向いてしまうのもお花見の楽しさのひとつ。 そんな気軽さも含めて、春の風物詩といえるでしょう。 何気なく食べているこの三色団子ですが、実はその色の並びにはちょっとした意味があるのをご存じでしょうか。 一般的な花見団子は、ピンク・白・緑の三色。 この配色は見た目のかわいらしさだけでなく、季節の移ろいを表しているといわれています。 ピンクは満開の桜、白は冬の名残である雪、そして緑は芽吹いたばかりの新緑。 それぞれが春へと向かう自然の変化を表現しているのです。 つまり、花見団子は「冬から春へ」という時間の流れを一串で楽しめる和菓子。 お花見の席で味わうことで、目に映る風景とお菓子の意味が重なり、より季節を感じられるのも魅力です。 今年のお花見では、ぜひ団子の色にも少し注目してみてください。 いつもの一串が、少し違って見えてくるかもしれません。 シンプルな味わいの花見団子、香り高い煎茶とのマリアージュが楽しめそうです。 ぜひお試しくださいね。

世界お茶まつり2025レポート

2025年10月24日、25日にチームメンバーのMachiとAnnaが静岡で開催された世界お茶祭りに参加してきました。 このイベントはお茶の魅力を国内外に発信すべく、2001年に国内初の茶の総合博覧会としてスタートしてから3年に一度開催しており約20の国と地域から茶業関係者が参加するお茶の祭典です。今年で9回目となりますが、2022年に行われた前回は、20の国と地域から過去最多の約74万人が来場したそうです。 今年も、二日間参加した印象としては、日本人以外の方をたくさん多く見かけました。英語での情報や案内が少ないにも関わらずです。そして例に漏れず、私たちのメンバーたちも世界中からこの祭りのために来日していました。間違いなく世界中のお茶好きが集まる国内最大のお茶祭りです。 4日間にわたるこのイベントでは、お茶に関する様々なブースやセミナー、シンポジウム、大会、様々な流派や国のお茶会が用意されています。 今日は参加した感想と共にその内容をシェアしますね。 まず、会場の外からその祭りは始まっています。お茶に関係するフードトラックや、お茶サウナを通り過ぎるとワールドOCHAマーケットというお茶の総合見本市があります。屋内外で128の様々なブースが出展しており、商談ブースも設けられています。『輸出対応可能』などと表記されているブースもあり、海外への展開に力を入れているかどうかわかりやすくなっていました。茶農家や販売者と会話をしながら試飲ができ、お茶好きならウキウキする光景間違いなしです。 個人的には美味しい煎茶をたくさん楽しめたのはもちろんのこと、桃の香りがする和紅茶や日本酒樽・ウイスキー樽で熟成されたお茶が面白かったです。 日本茶以外にも、台湾、中国、韓国、ベトナム茶、スリランカ茶などの販売も見られました。茶器やスイーツの販売もありましたよ。 同じフロアでは世界緑茶コンテストの入賞茶展示や日本茶AWARDの三次審査に一般消費者として参加できるブースがありました。ステージでは、ライブ配信をしながらの販売や、NIHONCHA  BREWERS CHAMPIONSHIPという日本茶インストラクターたちがお茶の淹れる技術を競うプログラムもありました。 3階では、静岡県内で作られた個性豊かな100銘茶を生産者自ら解説し振る舞う有料試飲ブースもありました。椅子に座り、生産者の方と話しながらゆっくりと数種類のお茶を3煎ずつほど楽しめました。同フロアでは、香りや味でお茶を当てる闘茶(茶かぶき)も無料で行われており、私たち国際日本茶協会コミュニティの日本人メンバーがその運営の1人でした。そしてもちろん、Annaをはじめ、他のメンバーたちも挑戦していましたよ。 なんと全問正解したメンバーもいました。同じ品種が複数あったりと日本人でもとても難しいものだったので、皆驚いていました。 6階ではスイーツコンテストで入賞した作品とお茶のティーペアリングや世界大茶会が行われていました。茶道、煎茶道、そして中国や韓国の茶会もありました。抹茶アートのブースでは、私たちの協会をサポートしてくれているIkukoが京都の和束から出展していました。たまたま同じセッションで抹茶アートを体験した日本人も話が盛り上がり、素敵な出会いもありました。 上記のような様々な催し物に加えて、25日・26日はセミナーやシンポジウムなども行われていました。ヴィンテージ茶に関する最新事情が学べるセミナーは日英で行われ、大変人気で満席でした。(Machiは予約できませんでした…) お茶とウェルネスをテーマにしたユニークなワークショップも開催され、様々な視点から日本茶の魅力を発信する人々たちが集結していました。 Machiは「呼吸で五感を開くお茶の体験ワークショップ」と「思考・感情・五感を整える日本茶マインドフルネス体験」に参加しました。 前者の方では呼吸の大切さ、五感を開く呼吸法を学びました。お茶を飲む時、呼吸を整えたことはありますか?緊張した状態で飲むお茶、リラックスして飲むお茶は同じお茶でも味わいが変わるということを改めて体感しました。 後者はさらにユニークで、お茶を通じた瞑想体験をしました。ナビゲーターは日本茶には嗜好品以上の価値があると信じ、「日本茶ウェルビーイング瞑想」というものを生み出しました。 日本茶のもつ潜在力や、どのような日本茶、どのような淹れ方が“瞑想茶“に向いており、この瞑想を取り入れることにどんな意味があるのか、を語ってくれました。そして棒茶を使って実際に彼女のガイダンスのもと瞑想を行いました。お茶を五感で味わいながら自分の内側に意識を向ける静かで有意義な時間でした。 他にも世界路上茶屋などたくさんの催し物が開催されており、1日では足りませんでした。次の3年後に参加したいと思った人はぜひ2日以上行くようにしてくださいね。 24日の夜は集まってくれたメンバーたちとディナーに行きました。 […]

マドリードでの煎茶道イベント

3月21日、スペイン・マドリードにて煎茶道のイベントが開催されました。私たちの友人である和菓子うたたねの中森詩子さんが、日本茶アドバイザーであり煎茶道の実践者でもある栗田順子さんをお招きし、まだあまり広く知られていない煎茶道を伝える美しいワークショップを2回行ってくださいました。 栗田先生は静岡のご出身で、長年にわたり日本茶アンバサダーとして活動されてきました。2000年からハンガリーに在住し、旅をすることを楽しんでいらっしゃいます。数年前、サンティアゴ巡礼の道を歩いた際、愛用の茶器を携え、道中で出会った人々に日本茶を淹れて振る舞いました。その経験がきっかけでスペインに恋をしたという栗田先生にとって、再びスペインの地に戻り煎茶道を紹介することは、とりわけ大きな喜びでした。 私たちの共同創設者であるアナも、解説と通訳のサポート役としてイベントに参加しました。お点前の補助は、鮮やかで美しいオレンジ色の着物を纏ったカナさんが務めました。 ワークショップでは、まず栗田先生が参加者に日本茶と煎茶道の歴史を紹介しました。続いて、これから披露するお点前(茶会におけるお茶を点てる手順)について説明し、あわせてお茶の受け取り方や茶器・お菓子の扱い方に関する作法も教えてくださいました。そしていよいよ、美しいお点前の実演へ。栗田先生の煎茶道の流派「東阿部」のために特別に作られた、八女産の上質な玉露が淹れられました。お点前を進めながら、栗田先生は優雅に、ご自身の茶器にまつわる物語を語ってくださいました。 数年前、日本への帰省中に、ご実家の棚の中でひとそろいの茶器を見つけたそうです。お母さまに尋ねたところ、それは亡きお祖父さまのものだったことがわかりました。ただ、ご家族の知る限り、お祖父さまは煎茶道を嗜んではいなかったとのこと。どなたかからの贈り物だったのかもしれません。 栗田先生はお母さまに、その茶器を譲り受けてヨーロッパに持ち帰ってもよいかと尋ねました。そしてそのときから、好奇心に導かれるようにして煎茶道について深く学び始め、本格的にその道を歩むことを決意されました。自分をこのお茶の道へと導き、さまざまな国の人々とお茶を分かち合うきっかけを与えてくれたお祖父さまとあの茶器に、深い感謝を感じていると語っておられました。 玉露には、詩子さんが立春の日を祝って特別に作った練り切りが添えられました。お点前が終わった後は、よりくつろいだ雰囲気の中で、参加者の皆さんが質問をしたり感想を語り合ったりする時間が設けられました。この時間には京都のほうじ茶と、詩子さんが選んでくださったお菓子(カステラ饅頭、桜の琥珀糖、きなこ棒)が振る舞われました。 スペインで煎茶道を楽しむという、なんとも贅沢な午後でした。詩子さん、栗田先生、素敵な時間をありがとうございました! 文:アナ 訳:茶谷悠太

プラハティーフェスティバル 2026

改めて、プラハの冬は、温かくお茶に満ちた雰囲気で私たちを魅了してくれました。世界中のさまざまな場所からお茶好きがこの街に集まり、中にはカナダや日本からはるばる飛行機で訪れた人もいました!また、約25名のGJTeaのTea Fellowメンバーも参加していました。 楽しい週末のあいだ、たくさんのお茶仲間と再会し…そして新しい友人もできました! 週末は、すべての素晴らしいお茶の物語がそうであるように、まずは茶房から始まりました。金曜日、最初に訪れたのはLao Teahouse。ここでは、吉田茶園のヒロキさんとミサコさんが、自分たちの茶園についてのワークショップを開催しました。私たちはIkedokiのMarjoleinさんとともにサポートに入りましたが、「サポート」という言葉では言い表せないほど、吉田茶園の素晴らしいお茶の数々を味わう喜びを体験しました。和紅茶や烏龍茶に力を入れていることで知られる彼らは、より一般的な日本茶に慣れている参加者たちを大いに驚かせました。 土曜日にはフェスティバルが始まり、盛り上がりは最高潮に達しました。会場には絶え間なく人が行き交い、各ブースに集まっては、できる限り多くのお茶を味わおうとしていました。数多くの興味深いお茶や出店者、素晴らしい陶芸作家の中でも、特に日本の出展者には触れておきたいところです。茨城県の吉田茶園と長崎県のIkedokiが並んで出展し、煎茶・ほうじ茶・玉緑茶といった伝統的なお茶から、和紅茶や烏龍茶、さらには玉緑茶や和紅茶のパウダーといったユニークで実験的なお茶まで、幅広く紹介していました。 同じ会場では、メンバーのKyle Whittingtonさんが、仕覆(茶筒用の絹の袋)や茶道具用の特注布袋、さらに美しい小物用ポーチなど、見事な作品を展示していました。北海道出身のちばまりこさんは印象的な青と白の茶器を披露。ドイツのケイコさんは抹茶や抹茶チョコレートを紹介していました。日本のFujini Teaは1日限定で出店し、静岡の丸福製茶のお茶を持参。さらにRishe TeaのAreekさんは、岐阜・滋賀・鹿児島など日本各地の有機栽培のお茶を見事なセレクションで提供していました。 ワークショップやトークの中では、プラハの裏千家が茶箱を使った冬の野点の実演を行いました。Rishe TeaのAreekさんによる玉露のマスタークラスや、ケイコさんによる煎茶と抹茶の違いと共通点についての講義もありました。またZaparzajのMartyna Graczykさんは希少な日本茶のテイスティングを主導しました。 私たちの団体も、この週末に2つのイベントを開催しました。土曜日の午後には、フェスティバルで闘茶(ちゃかぶき)を実施しました。20名が参加し、まず闘茶の歴史や現代での楽しみ方、ルールの説明が行われ、その後ブラインドテイスティングへ。京都府のうてな茶屋の煎茶、宮崎県の宮崎茶房の釜炒り茶、長崎県の茶友の玉緑茶の3種が出されました。Tea FellowおよびCatalystメンバーのMichaela、Zita、Susan、Andy、Steenが見事に淹れを担当し、Sofieが素晴らしい写真を撮影しました。参加者にはGJTeaメンバーだけでなく新しい顔ぶれも多く、Tea FellowのIrinaはなんと両ラウンドとも正解しました!お見事です。 日曜日の夜には、素敵な茶房Meeteaに招かれ、政所の茶に焦点を当てた集まりを開催しました。昨年10月にマツとアンナが政所を訪れ、茶農家の山形蓮さんに会ったことがきっかけです。この非常に伝統的な茶産地の魅力を共有したいという思いから、プラハでの開催となりました。12名のお茶仲間が参加し、政所茶の特徴や、その伝統を守り続ける難しさについて語り合いました。山形蓮さんの手がけた平番茶、煎茶、玉露を試飲し、その味わいが他の日本茶とは異なることに皆が驚きました。温かくリラックスした、素敵なひとときでした。 そして月曜日、名残惜しい気持ちの中で出発の時間がやってきました。朝食を兼ねた最後のカジュアルな集まりと、最後の茶館「Tea Mountain!」を訪れた後、皆とハグを交わし、空港へ向かいました。 この温かなティーコミュニティの余韻は今もなお心に残っており、次にまた集まれる機会をすでに楽しみにしています。プラハで出会ったすべての人に感謝を。そして、この素晴らしいティーフェスティバルを再び開催してくれたAghaさん、本当にありがとうございました! ※フィーチャー画像およびその他の写真:Tea FellowメンバーでありフォトグラファーのSofie […]

国際日本茶協会7周年記念

1月末に、私たちは7周年を迎えました。これまで長年にわたり支えてくださったすべての会員および受講生の皆さまに、心より感謝申し上げます。 記念イベントは1月28日に開催され、できるだけ多くのタイムゾーンに対応できるよう、オンラインで2回実施しました。さまざまな国や大陸にいる会員の皆さんとつながることができ、本当に心温まるひとときとなりました。 まず、忙しくも非常に実り多い一年となった昨年を振り返りました。2025年には、Japanese Tea Master Course を6月と9月の2回開催し、世界各国から情熱あふれる24名の受講生を京都に迎えました。また、イタリア、スイス、デンマークで新たに3名のTea Catalystを迎え、ドイツ語およびデンマーク語による茶講座も開始しました。 日本では、Japanese Tea Evangelist Program に新たに30名の大学生を迎えることができました。彼らは私たちとともに日本茶を学んだ後、留学プログラムに参加し、渡航先の国々でその知識を共有しています。さらに、日本国内の新しいお茶プロジェクトに注目し、日本茶のグローバルな文脈を探るため、Japanese Tea Conference を2回開催しました。また、チェコ、オーストリア、ナイジェリアなど、世界各地の茶フェスティバルにも参加しました。 振り返りの後には、会員の皆さんが当協会に参加したきっかけや、最も印象に残っている経験について語ってくれました。特に、2週間にわたる没入型プログラムであるJapanese Tea Master Course は、多くの人にとって大きなハイライトでした。また、日本茶への革新的なアプローチを紹介するJapanese Tea […]

新年の茶会 with MellowSheng

Jenny Chih Chieh Teng さんは、私たちの長年の茶友であるだけでなく、自然な食品づくりのプロセス、東洋の茶文化、中国書道に重点を置いた美食と文化のプラットフォーム「Mellow Sheng」の創設者でもあります。彼女は台湾茶の専門家であり、今回もまた、美しい茶会に私たちを招いてくださいました。 1月18日、アンナは今年最初の茶会にJennyさんとともに参加しました。6名という親密な集まりの中で、アンナが最初に日本の煎茶を淹れ、その後ジェニーが台湾の紅茶を淹れました。それぞれの茶はとても個性的で、国や製法は異なりながらも、どこか共通点を感じさせるものでした。 アンナが選んだのは、やや珍しい煎茶でした。梅ヶ島の在来種の茶樹から作られたもので、紫色の新芽が出ること、有機栽培であること、そしてミネラル豊富な山の土壌に根ざしていることが特徴です。このお茶と梅ヶ島は、かつてGJTeaフェローであり茶ツーリズムの教授でもある Lee Joliffeさんを通じて出会った知人、さいとうまさこさんによって広められています。地元では近年、北タイの人々の製法にならい、茶葉を発酵させて食品として活用する新たなプロジェクトも進められています。こうした背景から、このお茶はJennyさんの茶と食へのアプローチにとても合うと考えました。 アンナは常滑の土の急須を使い、日本の「回し注ぎ」のスタイルで最初の一煎を振る舞いました。お茶は非常にやさしく、ミネラル感のある味わいでした。ガラスのピッチャーに注がれた二煎目の色合いには、皆が驚きました。緑は濃く、それでいて軽やかで澄みきり、金色のきらめきを帯びていました。それはまるで、梅ヶ島の土壌や温泉に宿る“梅ヶ島の黄金”を思わせるようでした。 一方Jennyさんが選んだのは、日月潭の野生種から作られた紅茶で、こちらも在来種で紫芽を持つものでした。彼女は赤土の茶壺を使い、工夫茶のスタイルで淹れました。その香りは驚くほど豊かで、まるで濃厚なダークチョコレートのようでした。味わいは温かく心を包み込むようでありながら、同時に繊細さも感じさせました。 この日のためにJennyさんが用意したお菓子にも、深い思いが込められていました。どちらも、種から芽吹き、高山で紫に色づく茶の姿を表現したものです。最初のデザートは、伝統的な湯圓をアレンジしたもので、白と紫の白玉団子をプーアル茶のシロップに浮かべたものでした。二つ目は山の形をした軽やかな羊羹で、緑豆、ブルーベリー、そしてゼニアオイの抽出液から作られていました。料理の繊細さと清らかさが、両方のお茶の透明感をいっそう引き立てていました。 このような場、このような仲間とともにお茶を淹れられたことは、なんてありがたいことでしょう。 ありがとう、Jenny!

『Texturas de Verde』バルセロナでの玉緑茶イベント

1月17日、AnnaはTempsTea のDaniela、Ryoku Sho Té のNormanというティーフェローのメンバーとともに、長崎地方の、特に玉緑茶に焦点を当てたワークショップを共同開催しました。このイベントは、Danielaが定期的に開催している「Date with Tea」シリーズの一部でした。「Texturas de Verde」(「緑の質感」)と題されたこのワークショップでは、多様な緑茶の独特な風合いと、各々が私たちの日常生活に与える効果について探求しました。 このセッションでは、Normanのお気に入りである玉露で有名な長崎県東そのぎが紹介されました。9 名の参加者が、長崎茶の歴史と生産について学び、玉露と煎茶の違いについて発見しました。テイスティングでは、東坂茶園のビターオレンジの皮をブレンドした冬ほうじ茶、そして池田茶園の玉緑茶から作られた茎茶と春の緑豊かな日陰で育てられた玉緑茶を、おにぎりと一緒に味わいました。 テイスティングは、京田辺の茶道用抹茶と、池田茶園の高級玉緑茶から作られた新しい粉末茶「玉緑粉末茶」という特別な飲み比べで締めくくられました。お供にNormanが作ったカステラと、Danielaが作ったみかんの皮入りほうじ茶ゼリーが、粉末茶のクリーミーな質感を際立たせ、完璧に調和していました。 長崎茶を愛する二人の大切なティーフェローと、情熱と専門知識を分かち合いながら長崎茶を共に味わう喜びに満ちたひとときでした。ご招待いただき誠にありがとうございました。次の開催を楽しみにしております! 抹茶を除く今回のお茶はいけどき茶園が提供したもので、ティーフェローのMarjolein RaijimakersとGJTea共同設立者である松本康晴の尽力によりそのぎ地域から紹介されました。