日本茶カンファレンス in Kyoto 2025

2025年で3回目となる日本茶カンファレンスが7月26日に京都で開催されました。今年のプログラムは従来以上に充実し、日本における革新的なお茶のプロジェクトの紹介、世界の日本茶事情の概観、そしてプレゼンターと参加者の繋がりを深めるティーパーティという3つのパートで構成されました。 イベントは歓迎の挨拶で幕を開け、3人の日本茶イノベーターがプレゼンテーションを行いました。 辻せりか氏(AOBEAT)は、美しい茶席でお茶を楽しんでもらうための、屋外茶室「茶の間」づくりに取り組んでいることを紹介しました。静岡大学准教授の一家崇志氏は、新しいお茶の品種を開発するのに必要な時間を大幅に短縮することができる、お茶のDNAの研究について紹介しました。 最後に、宮崎県の茶農家で緑碧茶園の社長である興梠洋一氏が、北海道でのお茶栽培によって、その北限を押し広げるという先駆的な取り組みについて語りました。 これらの感動的な講演に続き、参加者が厳選された日本茶を楽しみながら、プレゼンターと直接会話する機会 を得られるティーパーティが開催されました。プレゼンターブースに加え、日本茶エバンジェリストプログラムに参加する日本の大学生が3つのブースを運営し、ゲストとの交流を行いました。 お茶会でリフレッシュした後には焦点が国際的なステージに移り、北米、ヨーロッパ、中東で活動する3人のティーカタリストによるプレゼンテーションが行われました。Ikigai-shuのViktoryia Toma氏は、UAEでの日本茶の普及活動と、そこで観測された関心の高まりについて共有しました。 Teakan社のJanice Chan氏はオンラインでカンファレンスに参加し、カナダでの抹茶とほうじ茶のトレンドの急上昇を強調しました。ベルギーのティーサークルからはオンラインでCinzia Merlin氏も参加し、現地での日本茶教育プログラムがいかに関心を高めているか説明しました。 イベントは、日本エバンジェリストプログラムに参加する大学生による発表で続きました。2024年度派遣生の3名が、イタリア、フランス、中国での留学プログラム中の日本茶活動について報告しました。その後、2025年度生の11名が、今秋訪問する予定の地を紹介しました。特に注目すべきは、過去のエバンジェリストの活動が、学生主導の日本茶サークル「Socie-tea」の設立につながったことで、カンファレンス参加者は過去1年間の彼らの活動について知ることができました。 このイベントは、日本茶を軸に、アイデアや物語、新たな繋がりが活発に交わされる場となりました。皆様の熱意に深く感謝し、来年の日本茶カンファレンスでまた皆様をお迎えできることを楽しみにしています。

日本茶マスターコース 2025年6月

2025年6月に日本茶マスターコースが再び開催されました。今回は、アメリカ、イタリア、オランダ、ポーランド、リトアニア、韓国、シンガポール、日本の8か国から12人の生とが集まり参加しました。   10日間にわたり、生徒たちは日本茶にどっぷりつかり、茶産業や茶の科学を教室で勉強したり、また近隣の町の様々な茶の関連施設を訪れました。このコースでは、伝統的な収穫方法や製造方法と近代的な技術の両方を経験する機会がありました。時折雨が降りましたが、意欲をそがれることなく、生徒たちは茶摘みを熱心に楽しみました。   生徒たちはまた、抹茶をつかった茶道だけでなく、あまり知られていない煎茶道の両方を経験することで日本茶の文化の深みに触れました。伝統的な陶器の町や茶筅で知られる町にも訪れました。   プログラムを通して、18人の講師が専門知識と熱意を惜しみなく共有しました。すでに日本に住んでいる生徒を含め、すべての生徒が、普段なかなか見ることのできない舞台裏の貴重な経験ができたことに感謝し、このコースに参加できたことを喜んでくださいました。今回得られた深い知識と理解が、今後どのように花開いていくのかが楽しみです。

国際お茶の日 2025

  お茶の豊かな文化的価値、経済的重要性、健康効果を称えるために国連によって制定された5月21日は、「国際お茶の日」として世界中で祝福されています。 私たちはGJTeaコミュニティとともにこの日を祝うため、日本、スペイン、そしてオンラインで複数のイベントを開催しました。今年は、日本茶の産地の多様性と日本茶文化の豊かさを特に強調したいと考え、オンライン・イベントでは日本の5つの異なる茶産地(静岡、京都、奈良、福岡、長崎)からスピーカーを招きました。 京都府和束町のおぶぶ茶のGeorge とPau は、町の近況を語り、春の収穫の成功を共有しました。静岡県富士市のMohei Tea から招いたTaro さんは、静岡のお茶産業の進化について語り、Yame Green Tea のHonoka さんは福岡県八女市のお茶生産者からのメッセージを伝えました。最後に、長崎県東彼杵町のIkedoki Tea のMarjoleinさんが、四季折々のお茶の風景を美しい映像で紹介してくれました。 京都でのイベントでは、私たちの親愛なるお茶仲間であり、京都地域の多様な観光活動をリードする長谷川美香さんによる茶道のデモンストレーションも行われました。その後、鹿児島と静岡のおいしい新茶を頂きながら、新旧のお茶友だちと歓談する心地よいひとときを過ごしました。 スペインでは、アンナは中国茶のスペシャリストであるGwen Chesnais とともに、マドリードに新しくオープンしたティーハウスでイベントを開催しました。日本茶と中国茶の伝統が見事に融合したこの特別な機会を、喜びに満ちた20人の熱い参加者が祝いました。このイベントでは、Utena Tea の爽やかな水出しほうじ茶と、Ikeda Chaen […]

こどもの日に柏餅を食べる意味をご存知ですか?

目次1 一枚の葉っぱに込められた願いと、お茶との美味しい関係2 柏の葉は“食べられない”けど、大事な意味がある3 柏餅と一緒に、お茶でほっとひと息4 こどもの日ってどんな日?5 🎏鯉のぼりに込められた願い6 菖蒲湯(しょうぶゆ)で心身リフレッシュ7 さいごに 一枚の葉っぱに込められた願いと、お茶との美味しい関係 5月のはじめ、和菓子屋さんに並ぶ大きな葉っぱに包まれた可愛らしいお餅、 「柏餅(かしわもち)」をご存知ですよね。 でも、なぜこの時期だけ食べるのか、柏の葉にはどんな意味があるのか、 意外と知らない方も多いのではないでしょうか? 柏餅は、5月5日の「こどもの日」に欠かせない伝統菓子です。 中にはこしあんやつぶあんなどの甘い餡が入り、もちもちとした食感が魅力。 実はこのお餅、ただの季節限定スイーツではなく、日本ならではの「家族への願い」が込められたお菓子なんです。 柏の葉は“食べられない”けど、大事な意味がある 柏餅の特徴である「柏の葉」は、食べられるものではありませんが、象徴として大切な役割を果たしています。 柏の木は、新しい葉が出るまで古い葉が落ちないことから、 「家系が絶えない」「子孫繁栄」という意味合いが込められています。 そのため、柏餅を食べることは、子どもたちの健やかな成長と、家族の繁栄を願う行為なのです。 柏餅と一緒に、お茶でほっとひと息 […]

ティーイベントat Moment Tea-Coffee 2025, スイス・バーゼル

2月28日と4月4日、私たち—―バーゼルにあるMoment Tea-CoffeeのオーナーThomas Fries とAndy von Allmen(日本茶.ch – HOME)——は、日本茶文化をテーマにした2つのイベントを開催しました。当初は1つのイベントを予定していましたが、大きな反響により、2つのイベントにバージョンアップされました。 これらの2時間のセッションでは、参加者は日本茶の世界——その植物、歴史、品種、製造方法、そして淹れ方や保存技術——について学びました。イベントのタイトル「日本茶文化入門——イメージ、言葉、そして行動」に忠実に、五感を刺激する体験を提供することを目指しました。参加者は、玉緑茶、ローストされた和紅茶、ミカンの冷煎茶(かぶせ茶)の試飲を楽しみながら、茶の種、異なる茶葉、伝統的な茶器に触れる体験もしました。 参加者らの熱い反応、考え抜かれた質問、そして今後のセッションへの関心は、このイベントを本当に充実したものにしました。このイベントが5月と6月に再び開催されることをお知らせでき、大変嬉しく思っています。より多くの茶愛好家の方々をお迎えできることを楽しみにしています! *テキストと画像は、当社のティーカタリスト、Andy von Allmen によるものです。

桜餅には2種類あるのをご存知ですか?

春の和菓子といえば、桜餅。 甘いあんこと塩漬けされた桜の葉がいい塩梅で美味しいですよね。 桜餅というと、少し楕円型で、丸いピンクのぶつぶつした表面の餅に、桜の葉が巻かれているものをイメージしますが、 どうでしょうか。 もう一つ違う形の「桜餅」を見たことはありますか? 実は桜餅には2種類の形があるそうです。 まず、西日本(大阪・京都など)で一般的なのが「道明寺(どうみょうじ)桜餅」。 蒸して乾燥させたもち米を粗くひいた“道明寺粉”を使い、粒感の残るもちもち食感が特徴。ほんのり丸く平たい形に成形され、中には甘いあんこが詰まっていますね。 私は桜餅といえばこれですが、皆さんはどうでしょうか? 「道明寺」という名前は、大阪にある道明寺というお寺に由来しています。 もともとは保存食や武士の携帯食として使われていた道明寺粉が、 やがて和菓子にも使われるようになったそうです。 一方、東日本(特に東京)で親しまれているのが「長命寺(ちょうめいじ)風」の桜餅。 こちらは小麦粉で作ったクレープのような薄い生地であんこを巻いた、しっとりやわらかなタイプ。見た目も食感もまったく異なります。 長命寺風の桜餅は、東京スカイツリーの近く、長命寺というお寺のそばにあった「山本や」というお店が発祥とされています。桜餅自体は、江戸時代、門番をしていた男性が長命寺境内に落ちた桜の葉を塩漬けにして餅を包んでみたことから誕生したそう。 どちらの桜餅にも共通しているのが、あの塩漬けの桜の葉。甘さと塩気のバランスが絶妙で、桜餅のおいしさを引き立ててくれます。 でも気になるのが、「葉っぱ、食べる?食べない?」問題。香りや食感が好きで食べる人もいれば、風味だけ楽しんで葉ははがす人も。 どちらが正解ということはなく、自分の好みで楽しめばOK! 道明寺桜餅は全国的に見かけますが、長命寺風は限られた場所でしか出会えません。 もし見つけたら、ぜひ試してみてください。(写真のものは、珍しく京都「鼓月(こげつ)」で見つけたものです。) 香り豊かな煎茶や釜炒り茶と一緒に味わうのも、春ならではの素敵な楽しみ方です🌸😊

宝塚市NGO紹介展2025

本日は国際日本茶学生インカレサークルSocie-teaの活動紹介をさせてください。国際日本茶協会でインターンを行っている学生や日本茶エヴァンジェリストとして活躍した学生たちが中心となって設立した学生団体で、国際日本茶協会からの支援を受けて活動を行っています。私たちの団体は、日本茶が大好きな学生の集まりで、日本茶をもっとたくさんの人に広めたいという思いでイベントや活動を行っています。私たちは兵庫県の宝塚市で行われた宝塚市NGO紹介展に出展しました。私たちは関西支部のメンバーで、メンバーの一人が兵庫県の大学で勉強していることから、今回貴重な機会を頂けました。     このイベントの目的は宝塚市で活動している国際NGO団体の活動を紹介することです。私たちは、留学生と一緒に日本の文化を広めていこうとしている学生団体として参加させていただきました。イベントには、宝塚市で様々な国際協力を行っているNGO団体や、発展途上国を支援する学生団体の方々の興味深い展示やチャリティーグッズの販売がありました。イベントにはたくさんの人が訪れ、それぞれのブースを楽しみました。   わたしたちのブースでは、碾茶と抹茶を紹介し、石臼を使って碾茶から抹茶に挽いてもらう体験を行いました。たくさんの方がこの二つのお茶の違いしたり、クイズを通してお茶の知識を知ったりして楽しんでくださいました。たくさんの日本茶ファンと出会えて意見を交換することができ、とても貴重な体験になりました。     抹茶が広く知られているのに対し、碾茶は知名度が低いです。そのため、今回のイベントで実際に石臼を挽いて碾茶から抹茶になるプロセス、生産方法や碾茶の特徴について紹介出来たことはとても意義のあることでした。展示会で説明をしているとき、私たちは私たちの日本茶への想いとそれをより多くの人と共有しより広めていくことの楽しさを再確認しました。 これからも様々なイベントを通して日本茶好きを増やしていき、日本茶の文化を守っていきたいと思っています。 ちなみにこのイベントは毎年行われていて、来年も出展する予定です。来年もお楽しみに!! 国際日本茶サークルSocie-tea HP はこちら インスタグラムはこちら