日本茶AWARD 2025

日本茶AWARDは年に一度開かれる日本茶の大会で、その年の一番のお茶を決める大会です。2014年に始まり、今年で10周年を迎えます。   この大会が独特なのは、伝統的なお茶も革新的なお茶も歓迎されている点で、現在の日本茶の姿を垣間見ることが出来るところです。毎年、500以上のお茶が出品され、3段階で審査され評価されます。はじめの2段階は日本のお茶の専門家が審査を行い、そこで20点のプラチナ賞受賞茶が選出されます。最終段階でその1年で最高のお茶が決まり、日本国内の一般参加者だけでなく海外からの評価も取り入れられます。   私たち日本茶協会は日本茶AWARDの3段階目の海外部門を数年間担当してきました。大会中、私たちのティーカタリストは世界中で試飲会を開き、最終選考に残ったお茶を煎れ、評価します。今年は8人の私たちのティーカタリストが3大陸9か国で品評会を開きました。今年は京都にある本部でも開催することができ、とても嬉しく思っています。   最終結果は11月末に開催されたTOKYO TEA PARTYにて発表されました。受賞された皆さまに、心よりお祝い申し上げます。 お茶処しまだ(長崎県)ティーバッグの煎茶が日本茶大賞(農林水産大臣賞)を受賞 太田市郎治製茶園(佐賀県)新しいタイプの発酵茶が日本茶準大賞(農林水産省 農産局長賞)を受賞 株式会社特香園(鹿児島県)深蒸し煎茶が日本茶輸出組合理事長賞を受賞 画像出典:Japoniska Zalia

ウィーンお茶まつり2025

10月初旬、ウィーン・ティーフェスティバルが第2回目の開催を無事に迎え、大成功を収めました! 今回のフェスティバルは、美しい新会場で行われ、ヨーロッパ各地から多くのお茶愛好家が集まり、週末を通して茶に関する講話や試飲など、さまざまなイベントが開催されました。 会場内には魅力的なブースやワークショップが数多く並び、私たちはいつも通り日本茶に強く惹かれ、とても素晴らしい日本茶のセレクションを楽しむことができました。出展者にはおなじみの顔ぶれから新しく出会った方々まで、さまざまな日本茶が紹介され、特に抹茶は週末を通して最も人気のあるアイテムでした。 出展者の中には、美しく選りすぐられた焙じ茶や、日本や韓国の隠れた名茶を扱うInfiniTEA Leaves、そして素晴らしい玉露で会場を盛り上げたRishe Teaがありました。常連のKeikoやAiyaも訪問者を喜ばせ、Misa Viennaは様々な抹茶(抹茶チョコレートも!!)を提供していました。ほかにもJade Tee, Rami Tea、そして北海道出身で現在ベルリンを拠点に活動する陶芸家 千葉万里子さんが美しい青系の作品を展示していました。 特にユニークだったのは、Mihai Teascoopsのブースで、さまざまな木材から手作りされた茶杓が並んでいました。なかでも目を引いたのは、1970年代に再建された東大寺大仏殿の木材を使って作られた茶杓でした。 私たち国際日本茶協会も自分たちのブースを出展し、共同創設者のアンナに加え、スイスからティーカタリストのAndyが参加し、週末を通して多くの方にお茶を振る舞い、来場者との素敵な交流の時間を作ることができました。 ワークショップもとても充実していました。Jade TeeのCorinaは台湾と日本の自生茶の試飲を行い、KeikoのMarkusはべにふうき品種のお茶や桑の葉茶を紹介し、煎茶と抹茶の比較ワークショップも担当しました。 InfiniTEA LeavesのJakubは日本茶と韓国茶の比較テイスティングと講演を、Rishe TeaのAreekは玉露の特別講座を実施。AiyaのThomasは抹茶の歴史について話してくれました。 私たち国際日本茶協会も、国際日本茶協会の活動紹介のプレゼンテーションと、日本茶の多様性と産地性に焦点を当てたワークショップを開催しました。週末を通して多くの参加者が熱心に関わってくださり、とても嬉しく思いました。   お茶まつりでは、国際日本茶協会のメンバーで、ボランティアとして手伝ってくれた人、観客として訪れてくれた人、そして発表者として参加してくれた人もいて、みんなと再会することができ、とても嬉しかったです。皆さんとお茶をシェアし、笑顔と温かな会話を分かち合えたことは、この週末を特別なものにしてくれました。 […]

Japanese Tea: A Comprehensive Guide(日本茶:総合ガイド)第2版

私たちの代表である鈴木シモナが、2025年10月に著書『Japanese Tea: A Comprehensive Guide』の第2版を刊行しましたので、お知らせいたします。 2017年11月に出版された第1版は、日本茶の理解に完全に特化した初めての英語の書籍でした。あれから8年、ついに全面改訂・大幅増補された第2版が登場です! 全ての章が丁寧に見直され、ページ数も97ページから175ページへとほぼ倍増しました。シモナ自身の日本茶に関する経験に加え、茶業界や関連分野の専門家からの知見をもとに、日本茶についてさらに深く掘り下げています。茶の栽培や製造工程、様々な日本茶の種類や淹れ方、産地、歴史、文化など、多岐にわたる内容が網羅されています。 第1版に収録されていた豊富な情報に加え、第2版では茶品種の説明や、緑茶以外の日本茶の製造についての新たな内容が追加されました。また、日本の主要な茶産地についても、より深い考察が盛り込まれています。さらに、あまり知られていない日本茶の種類やその香りの特徴を紹介し、ティーペアリングや料理への応用など、「飲む」以外の日本茶の楽しみ方も提案しています。 全体として、この新版は、茶の専門家にも愛好家にも役立つ総合的で奥行きのあるガイドとなっています。日本茶を学び始めたばかりの方にも、既に知識を持つ方にも、日本茶の世界を「畑から湯呑みまで」より深く理解していただけるよう作られています。 『Japanese Tea: A Comprehensive Guide』第2版は、世界各国のAmazonで購入できます。

日本茶マスターコース 2025年9月

今年の9月、私たちは今年2回目となる「Japanese Tea Master Course(日本茶マスターコース)」を開催することができ、大変嬉しく思います。 今回のコースには、4大陸から多様な学生たちが参加し、特に中南米からの参加が非常に活発でした。コース期間中は、日本語と英語はもちろん、フランス語やスペイン語など、さまざまな言語が飛び交い、活気あふれる会話が交わされました。 学生たちはどの活動にも高い熱意を示し、残暑にも負けず積極的に取り組みました。参加者は、複数の手法による手摘み・手揉みの製茶体験を行いました。さらに複数の製茶工場を訪問し、日本の茶業界の専門家たちと交流しながら、現代の茶産業が直面する課題と可能性について学びました。 コースの締めくくりには、修了式とクロージングパーティーが開催され、講師、学生、そしてそのご家族が集い、共にお祝いしました。 今年の2回のマスターコースが無事終了した今、私たちはすでに2026年に向けて準備を進めています。来年も多くの皆さまにお会いできることを心より楽しみにしています!

日本茶カンファレンス in 東京 2025

2025年の日本茶カンファレンスは、この取り組みが始まって3年目を迎えました。7月19日に東京で開催された今回のカンファレンスでは、日本各地で生まれる革新的なお茶のプロジェクト、国際的な日本茶コミュニティからのグローバルな視点、そして登壇者と参加者をつなぐ活気ある茶会という3つのテーマを中心に、多彩なプログラムが展開されました。 カンファレンスの中心となったのは3人の日本茶イノベーターによる発表でした。日本お茶割り協会の多治見智高さんは、お茶とお酒をブレンドして独自のカクテルを生み出す「お茶割り」のコンセプトを紹介しました。龍名館の濱田裕章さんはお茶をテーマにホテル業界におけるホスピタリティ体験を豊かにする可能性を探りました。Yunomi.lifeのIan Chunは、日本茶の輸出と、かつてない世界的な抹茶ブームについて語りました。 講演の後には、参加者と登壇者が直接交流できるリラックスした茶会が開かれ、厳選されたお茶を楽しむ時間となりました。発表者のブースに加え、日本茶エヴァンジェリストプログラムの学生たちも3つのブースを設け、来場者と積極的に交流しました。 続いてプログラムは国際的な視点に移りました。La Finestra sul TeのNicoletta Tulさんは、イタリアでの活動や日本茶に関する最新の動きを紹介しました。また、Chang Hyunheeさんは、韓国で日本茶がどのように受け入れられているかを語り、現地での普及活動を説明しました。さらに、日本茶エヴァンジェリストプログラムの学生たちも登壇し、2024年度卒業生3人がカナダ、アメリカ、中国での留学中に行ったお茶の活動を振り返りました。また、2025年度在籍の学生たちは、この秋に訪れる予定の国々を紹介しました。 東京でのカンファレンスは、新たな出会いとお茶の発見、そして未来への可能性を祝う活気ある場となりました。ご参加くださった皆さまに深く感謝申し上げるとともに、来年の日本茶カンファレンスで再び集えることを楽しみにしています。

日本茶マスターコース 2025年6月

2025年6月に日本茶マスターコースが再び開催されました。今回は、アメリカ、イタリア、オランダ、ポーランド、リトアニア、韓国、シンガポール、日本の8か国から12人の生とが集まり参加しました。   10日間にわたり、生徒たちは日本茶にどっぷりつかり、茶産業や茶の科学を教室で勉強したり、また近隣の町の様々な茶の関連施設を訪れました。このコースでは、伝統的な収穫方法や製造方法と近代的な技術の両方を経験する機会がありました。時折雨が降りましたが、意欲をそがれることなく、生徒たちは茶摘みを熱心に楽しみました。   生徒たちはまた、抹茶をつかった茶道だけでなく、あまり知られていない煎茶道の両方を経験することで日本茶の文化の深みに触れました。伝統的な陶器の町や茶筅で知られる町にも訪れました。   プログラムを通して、18人の講師が専門知識と熱意を惜しみなく共有しました。すでに日本に住んでいる生徒を含め、すべての生徒が、普段なかなか見ることのできない舞台裏の貴重な経験ができたことに感謝し、このコースに参加できたことを喜んでくださいました。今回得られた深い知識と理解が、今後どのように花開いていくのかが楽しみです。

宝塚市NGO紹介展2025

本日は国際日本茶学生インカレサークルSocie-teaの活動紹介をさせてください。国際日本茶協会でインターンを行っている学生や日本茶エヴァンジェリストとして活躍した学生たちが中心となって設立した学生団体で、国際日本茶協会からの支援を受けて活動を行っています。私たちの団体は、日本茶が大好きな学生の集まりで、日本茶をもっとたくさんの人に広めたいという思いでイベントや活動を行っています。私たちは兵庫県の宝塚市で行われた宝塚市NGO紹介展に出展しました。私たちは関西支部のメンバーで、メンバーの一人が兵庫県の大学で勉強していることから、今回貴重な機会を頂けました。     このイベントの目的は宝塚市で活動している国際NGO団体の活動を紹介することです。私たちは、留学生と一緒に日本の文化を広めていこうとしている学生団体として参加させていただきました。イベントには、宝塚市で様々な国際協力を行っているNGO団体や、発展途上国を支援する学生団体の方々の興味深い展示やチャリティーグッズの販売がありました。イベントにはたくさんの人が訪れ、それぞれのブースを楽しみました。   わたしたちのブースでは、碾茶と抹茶を紹介し、石臼を使って碾茶から抹茶に挽いてもらう体験を行いました。たくさんの方がこの二つのお茶の違いしたり、クイズを通してお茶の知識を知ったりして楽しんでくださいました。たくさんの日本茶ファンと出会えて意見を交換することができ、とても貴重な体験になりました。     抹茶が広く知られているのに対し、碾茶は知名度が低いです。そのため、今回のイベントで実際に石臼を挽いて碾茶から抹茶になるプロセス、生産方法や碾茶の特徴について紹介出来たことはとても意義のあることでした。展示会で説明をしているとき、私たちは私たちの日本茶への想いとそれをより多くの人と共有しより広めていくことの楽しさを再確認しました。 これからも様々なイベントを通して日本茶好きを増やしていき、日本茶の文化を守っていきたいと思っています。 ちなみにこのイベントは毎年行われていて、来年も出展する予定です。来年もお楽しみに!! 国際日本茶サークルSocie-tea HP はこちら インスタグラムはこちら

国際日本茶協会 6周年記念

1月に私たちは6周年を迎えました。この特別な節目を記念し、1月31日に2つのオンラインイベントを開催しました。多くの大切な会員の皆様が参加してくださり、この一年の思い出を共有してくださいました。中には、私たちのお茶の講座に参加したことや、茶会やフェスティバルで私たちのチームと出会ったことを振り返る方もいらっしゃいました。 イベントには、創設者のシモナ、マツ、アンナに加え、教育・事務担当のマチ、インターンのスズカといったチームのメンバーも参加しました。 イベントでは、私たちは1年間の成果を振り返り、50カ国以上から1,300人以上の会員が集まり、8カ国に日本茶の拠点を設立したことを祝いました。 これからの一年間もとてもワクワクするイベントを計画しています。日本茶の知識を深めたい方のために、6月と9月に2回の「日本茶マスター講座」を開講します。また、この夏には2つの日本茶カンファレンスを開催予定で、7月19日には東京で、7月26日には京都で開催します。このイベントでは、日本各地の茶を楽しみながら、日本茶の最新の動向について学ぶことができます。 さらに、新たな取り組みとして、大学生向けの「インターカレッジ・ティー・サークル Socie-tea 」を発足しました。マツさんは、日本国内外で大学生が日本茶に積極的に関わる機会を増やしていくというビジョンを共有しました。 そして、これは始まりにすぎません!今年もさまざまなプロジェクトが生まれることを楽しみにしながら、日本茶の美しさと奥深さを皆さんと共有できることを心待ちにしています!