Meet The Tea Farmer(茶農家と出会う) – “アッキー”こと喜多章浩さん

2月24日、再び「Meet the Tea Farmer(茶農家に会おう)」イベントを開催しました。今回のゲスト茶農家は、京都おぶぶ茶苑代表の喜多章浩さんでした。ベルギー、ポルトガル、アメリカ、日本、スペインからお茶仲間が参加し、かぶせ煎茶と、とても特別なほうじ和紅茶を一緒に試飲しました。

茶畑の前に立つアッキーさん

アッキーさんは大学時代、茶農園で働いたことをきっかけにお茶に恋をしました。心を揺さぶられたあのお茶を自分で作れる茶農家になりたいと決意したのです。それから長い年月が経ちましたが、彼の茶への情熱は今もなお非常に強いままです。アッキーさんのエネルギーは周囲に伝染する原動力であり、おぶぶで実際にお茶づくりを体験するインターン生たちは、皆彼と一緒に茶づくりをすることが大好きになっています。

春の煎茶を製造中のアッキーさんと息子さん

今回のセッションは、かぶせ茶の栽培や被覆の様子を紹介する美しい映像の鑑賞から始まり、その後みんなでお茶を試飲しました。アッキーさんは急須ではなく宝瓶(ほうひん)を使ってかぶせ煎茶を淹れました。このお茶の濃厚な旨味をよりよく味わうためです。

彼は「お湯はいったん沸騰させた方が、より“生きている”感じがする」と述べ、まず沸騰させてから宝瓶から湯呑みに移し替えて冷まします。こうすることで茶器を温めながら、茶葉に注ぐ前に必要な量のお湯を適温まで冷ますことができます。

使用する茶葉の量はやや多めで、小さな宝瓶に約6~7グラム。最初の抽出では約68度のお湯を使い、時間は時計を使わずに計ります。彼は「茶葉が急須の中で踊っている」様子を見ながら、葉が水面と同じ高さまで浮き上がったら注ぎます。最初の一煎を味わいながら、私たちは水の種類や性質について話しました。水の硬度によって茶の液色が変わることや、軟水のほうが硬水よりも旨味をより強く感じられることなどが話題になりました。

アッキーさんは、自身の茶畑や農作業、工場の写真も見せてくれました。そして「手揉み」についても紹介してくれました。ご存知でしたか?機械では4時間で15キロも製造できる一方で、手揉みでは、1人が5~6時間かけて約500~600グラムのお茶を作ります。さらに、手揉みと機械揉みでは、旨味と苦味のバランスが変わるのだそうです。

「手揉み」: 茶葉を煎茶の形に手で揉む工程

2つ目に試したお茶は、とても個性的な「ほうじ和紅茶」でした。これは番茶グレードの茶葉を紅茶製法で加工し、最後にほうじ茶のように焙煎したお茶です。アッキーさんは、沸騰したお湯を使い、急須で茶葉が完全に開いて抽出液が赤みを帯びるまで浸出させることを勧めました。このお茶の香りは心地よく力強く、甘く、少し酸味があり、干しぶどうを思わせます。抽出液は繊細で、紅茶ほど強い味ではありませんでした。このお茶を飲みながら、食べ物とのペアリングについても話しました。興味深いアイデアがいくつも出ましたが、参加者の一人は、二番茶の和紅茶はチーズやトマト料理(例えばピザ!!!)とよく合うと述べました。

毎回この「Meet the Tea Farmer」セッションでは、本当に興味深い話題が生まれます。次回は霧島出身の2代目茶農家・邉田 孝一さんをゲストに迎えます。こちらのリンクからぜひご覧ください。どうぞお楽しみに。

また次の(お茶の)時間にお会いしましょう!