全国手もみ製茶技術競技大会 2022

全国手もみ製茶技術競技大会は手もみの技術を守り、最も優れた手もみ製茶をつくることが出来る人を決定するために開催されています。   通常は毎年開催されていますが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため2020年と2021年は中止となっていました。そのため、2022年は2年ぶりの開催となりました。今回は静岡県の藤枝市で開催され、15の都道府県から26チームが参加しました。和束町と京都府を代表して私たちの協会の代表である鈴木シモナも参加しました。   すべてのチームには、事前に収穫され大会当日まで保存されていた同じ茶葉が配布されました。競技時間は5時間で、その間に新鮮で柔らかい茶葉を、細く長い針状の茶葉にします。そして審査員は乾いた茶葉の見た目、その茶葉で煎れたお茶の味、香り、見た目を評価します。   今年は奥富雅浩さん、新井孝明さん、菅野正さんらの埼玉県のチームが優勝しました。2位に奈良県、そして3位に茨城県のチームが入賞しました。伝統の継承に貢献してくださったすべての出場者の皆様に深く感謝するとともに、素晴らしい成績を収めた埼玉県チームに心よりお祝いを申し上げます。

「日本の茶産地」ビデオシリーズ 第2弾

ビデオシリーズ「日本の茶産地」が9月に公開され、一つ目の産地として鹿児島県を紹介しました。10月にはシリーズの第二弾として、静岡県に焦点を当てました。この撮影を通して、静岡の5つの茶産地をめぐることができました。   この番組で一番最初に紹介しているのは、葵区の足久保で、実は静岡茶の発祥の地と考えられているところです。また、掛川や比較的新しい産地である牧之原など、平地の主要な茶産地も紹介されました。さらに、静岡には山間部での茶栽培もあり、天竜や川根本町における茶の作り方についても学ぶことができました。   それぞれの産地の茶生産者の方々は、地域の話やご自身のストーリーを親切に共有してくださいました。足久保の武田さんは、静岡のお茶の生産が約10年前から減少し始めた理由を語ってくれました。掛川の松浦さんは、若者をお茶農家に引きつける取り組みを通じて、茶産地を守っていくという思いを話してくれました。牧之原の山本さんは、およそ150年前にゼロから茶産地がどのように作られたかという魅力的な話をしてくれました。天竜の太田さんは、お茶農家に嫁いだことをきっかけに茶作りを始めたというご自身の歴史を語ってくれました。そして川根本町では、土屋さんが山に広がる見事な茶畑の景色を見せてくれました。   このプログラムは10月中、毎週配信され、現在は一般公開されています。また、10月8日には、1時間のプログラムを会員の皆様や生産者の方々と一緒に鑑賞する特別イベントを2回開催しました。 11月には、京都府のお茶に焦点を当てたシリーズが始まります。京都府全体のお茶について学べるだけでなく、宇治、宇治田原、和束、南山城、綾部の5つの産地も巡ります。 特別イベントでは、プログラムの正式公開に先駆けて、出演する生産者の方々と一緒に1時間の番組を視聴することができます。開催日は11月12日です。ぜひご登録ください!

ビデオシリーズ「日本の茶産地」の公開

ビデオシリーズ「日本の茶産地」が6か月にわたる脚本作成、撮影、編集を経て9月に公開され、ついにこの成果を共有出来ることをうれしく思います。   最初のシリーズは鹿児島県のお茶に焦点を当てています。プログラムを通して、鹿児島県全体のお茶の状況について、そしてそれがどのように時間とともに発展してきたのかについて探求しました。また、県内の5つの茶産地—南九州市、志布志市、曽於市、霧島市、屋久島—についても詳しく掘り下げました。     南九州市では、春一番の山口浩一さんにお会いしました。彼はお茶を含むあらゆる植物を深く愛しており、ワイナリーを始めることも考えているそうです。志布志市では堀口製茶の山迫裕太さんとKyle Ketnerさんにお会いしました。彼らは大規模での有機茶生産の革新的な技術を共有してくださいました。曽於市の末吉製茶工房では又木健文さんに複数の活火山の近くで茶栽培を行う際の課題についてお話しいただきました。霧島市では、ヘンタ製茶の邉田孝一さんから茶農業と観光を結びつけることの重要性について学びました。そして、屋久島では、八万寿茶園の渡邉桂太さんが作るお茶と、屋久島の美しい自然に圧倒されました。   鹿児島県の茶に関するプログラムは、9月中に徐々に公開され、現在は一般公開されています。また、9月3日には、会員や番組に登場した茶農家とともに、鹿児島県のお茶に関する1時間のプログラムを鑑賞する特別イベントを2回開催しました。   茶農家の方々もこのプログラムに深く感動してくださいました。鹿児島県内の茶産地は互いに近いにもかかわらず、農繁期の忙しさのため、茶農家同士が他の地域を訪れる機会はあまりありません。そのため、他の茶農家の取り組みや隣接する地域の様子を知る貴重な機会となりました。また、世界各地の会員にとっても、茶農家と直接交流できる機会として非常に好評でした。     10月には、静岡県の茶業に焦点を当てたエピソードを公開します。静岡県全体の茶産業の現状を探るとともに、5つの茶産地—足久保、掛川、牧之原、天竜、川根—を訪れます。こちらも10月中に段階的に公開予定です。 さらに、出演した茶農家とともに番組全編を先行視聴できる特別イベントを、10月8日に開催します。ぜひお見逃しなく!  

Festiwal Herbaty Zaparzaj 2022 –ポーランドお茶まつり

先月、ポーランドのポズマンでZaparzajポーランドお茶まつりが開催されました。私たちは遠く離れた場所からではありましたが、参加できてとても嬉しく思っています。 2日目には、アンナがzoomにて日本茶に関するライブ講演を行い、日本茶の現状について話しました。イベントに直接参加することができなかったものの、その熱狂は画面越しでも伝わってきました。とても暖かく、素敵な雰囲気の中行われました。イベントの主催者の一人で、お茶通であるMartyna Kubiakさんは八女の2種類ずつのほうじ茶と煎茶を煎れてくださり、イベントをより素敵なものにしてくださいました。参加者の皆さんがそのお茶を楽しみながら、カップの中身について自由に意見を交わしている中でのプレゼンテーションは、Martynaさんの親しみやすくリラックスした進行の雰囲気も相まって、とても和やかで心地よいティータイムとなりました。                                       […]

新プロジェクトービデオシリーズ「日本の茶産地」

日本では通常、4月に新しい年度が始まります。新入生が入学し、新社会人が入社し、新しいプロジェクトが始まる時期です。そこで今回は、私たちの新しいプロジェクト、「日本の茶産地」というビデオシリーズについてお知らせできることをうれしく思います。   昨年の日本茶マラソンで皆さんが日本の茶産地に対する非常に強い関心を持たれていることを知り、もっと茶産地について深く掘り下げていこうと思いました。そこで今年、私たちは日本の4つの茶産地- 鹿児島・京都・静岡・埼玉を探求するビデオシリーズを制作することにしました。動画の中ではそれぞれの地域でどのようなお茶がどのように作られているのか、過去からどのようにそれらが変化し、これからどのようになっていくのかに焦点を当てていきます。このプログラムでは実際に茶に関わる人々- 茶の生産者たち、彼らが今抱える悩みや未来への希望- にもスポットを当てていきます。   ちょうど今、日本は春のお茶収穫期真っ最中です。そのため、私たちのチームは茶産地を訪れ、春の茶生産活動を撮影しています。撮影した映像を編集して一つの物語として組み立て、日本の茶産地のストーリーをお届けする予定です。この番組は秋に公開する計画で、公開に合わせてメンバー向けの特別上映イベントも開催したいと考えています。ぜひ、今後のアップデートにもご注目ください。  

2020年の振り返り

もうすぐに2021年を迎えようとしていますね。誰も想像することが出来なかった2020年を最後に振り返ってみましょう。   2020年の1月末に私たちは当協会の1周年記念を祝い、これからの新しい1年に期待で胸を膨らませていました。そしてたくさんの活動やプロジェクトを計画していました。(日本茶のマスターコースや海外での日本茶ツアーなど)。   しかし、そのあとすぐに新型コロナウイルスの感染拡大とパンデミック宣言によってすべての計画を変更・中止しなくてはならなくなりました。感染の拡大と国境封鎖によって、私たちは海外から学生を日本に招くことが出来なくなり、日本茶のマスターコースはすべて中止せざるをえませんでした。さらに、2019年に行ったヨーロッパへの日本茶ツアーのように海外での活動も不可能になり、早い段階で断念を余儀なくされました。   一方で、パンデミックによって私たちは新しい方法を開拓することが出来ました。2020年は国際的な移動が困難になるだろうということが早い段階からわかったため、オンラインでの活動に移行することに決めました。その結果、コミュニティの構築や日本茶の教育に関する新しい取り組みがいくつか誕生しました。 4月から、だれでも自由に参加できる「グローバルティーパーティー」というオンラインのイベントを開始しました。4月から9月の間に6回開催し、日本国内外の茶農家、茶道の先生、お茶のスペシャリストの方々と共にオンラインでつながりながら日本茶を楽しみました。参加者は18の国と6の大陸から合計138名にものぼり、まさにグローバルなイベントになりました!   5月には「ライブジャパニーズティーセッション(日本茶ライブセッション)」にて茶の専門家のライブインタビューを行いました。12月までに、日本茶の促進や拡大を行っている茶の専門家を6人招き、日本茶への情熱や活動、今後の展望についてお話しいただきました。これまでのゲストには、日本茶ハブのXeniaさん、Horenso ConsultingのSusanne さん、Hojicha.coのFrancoisさん、元観光ホスピタリティ教授のLeeさん、Parlor TeaのBonnieさん、そして最近ではYunomi.lifeのIanさんが登場しました。   また、関係を気づく中で実際に顔を合わせることの重要性を認識し、「Meet the Tea Farmer」 というイベントを開催しました。茶の専門家や茶愛好家にとっては、自分が好きなお茶を作っている農家に会うことが出来る機会となり、茶農家にとっては、海外の消費者の声を直接聞く貴重な機会となりました。7月の初回開催から11月までの間に、日本の3つの違う地域から5人の茶農家の方々、静岡の渡邉 潤さん、京都の森崎 領さん、上嶋 伯協さん、細井 […]

オンラインでのJapanese Tea Foundation Course(基礎コース)の開始

お茶の教育はこの国際日本茶協会の核となる活動です。私たちはこの数年間お茶のコースを開催しており、現在は3つのレベルがあります。Foundation(基礎)、 Intermediate( 中級)and Master(上級)です。   最も良い学習方法は自分自身で経験することだと信じており、私たちは可能な限り実際に手を動かす経験を提供することを重視してきました。講座の多くは対面形式で行われ、マスターコースは“お茶の中心地”とも言える産地で実施しています。   しかし、2020年のパンデミックで私たちは方向性を調整し変更することを必要としました。たくさんの国で対面形式の活動が制限され、日本では海外からの入国が全面的に停止されたため、ほとんどの対面講座を一時中断することとなりました。   それでも、世界中の人々は日本茶を愛することや学ぶことへの情熱をやめることはありませんでした。会員からの熱意と後押しを受け、オンラインでの初級コースを開設できました。   2020年夏に試験的に実施し、同年10月に正式開講。全4回の講座では、日本茶の歴史、お茶の生産、茶の種類、そして淹れ方を学びます。受講生ができるだけ実践的に学べるよう、あらかじめ茶葉や茶器を含む教材セットを各自に送付しています。   10月末には、本オンライン基礎コースの初の修了生が誕生しました。5か国から8名の生徒が2つのグループに分かれて受講し、これまでのところ反応は非常に好評です。ロックダウンや隔離措置が続く中でも、オンラインで学ぶ機会を得られたことに感謝の声が多く寄せられています。

Meet The Tea Farmer(茶農家と出会う) – 渡邉潤

第2回目となる「Meet the Tea Farmer」イベントは、8月26日に開催され、今回のゲスト茶農家は、静岡県島田市の4代目茶農家・渡邉潤さんでした。 渡邉さんのご家族は、100年以上にわたり日本茶の生産を続けており、地域の特色である深蒸し茶を中心に製茶を行ってきました。家業の伝統を受け継ぎながらも渡邉さんは常に実験や革新に積極的で、自らを「ファースト・ペンギン(最初に海へ飛び込むペンギン)」と表現しています。実際、渡邉さんは静岡県内でいち早く抹茶の石臼挽きに取り組んだ一人であり、また、茶畑の上に太陽光パネルを設置した先駆者の一人でもあります。この太陽光パネルは発電を行うだけでなく、茶樹に日陰を与える役割も果たしています。 現在、渡邉さんが取り組んでいる新たなプロジェクトは、蒸し製茶中心の生産から、釜炒り茶生産への転換です。2020年には、かなやみどり品種を用い、釜炒り和紅茶と烏龍茶の試験生産を行いました。北米、ヨーロッパ、日本から参加したイベント参加者は、これら2種類のお茶を試飲する機会に恵まれ、その品質を高く評価しました。渡邉さんは、2021年から本格生産を開始するため、工場に釜炒り機を導入する予定であることも明かしています。 渡邉さんとつながりたい方は、彼の農園「であい農園」のウェブサイトをご覧ください。また、次回のゲスト茶農家についてはイベントページをご確認ください。