毎年、日本茶業学会は日本茶に関する最新の研究テーマを発表する大会を開催しています。
日本の主要な茶産県(静岡、鹿児島、福岡、京都、三重など)にはそれぞれ研究機関があり、日本茶の改良に向けた研究が日々行われています。それらの各機関が最新の研究テーマを発表し、その成果を共有するのがこの学会です。
今年から国際日本茶協会が日本茶業学会の会員に加わったことを受けて、松本とシモナが11月6日に静岡で開催された大会に出席しました。60名以上の研究者が発表を行い、3つの会場で同時並行で講演が進められました。プログラムには、日本茶の農業、加工、茶の特性をはじめ、さまざまな興味深いテーマがぎっしりと詰まっていました。
茶の植栽や樹木管理の改善についての報告もありました。なかでも興味深かったのは、苗木の根を塩水に浸すことで寿命を延ばし、干ばつ時の生存率を高められるという発見です。
製造に関しては、蒸しの工程がカテキンの含有量にどのような影響を与えるかについての発表がありました。蒸し時間が長いほど、茶葉に残るカテキンが少なくなるとのことです。
そして、未来に向けた取り組みとして、茶の生産におけるロボットやドローンの活用についても紹介されました。ドローンは収穫量の推定に役立つことがわかっており、茶摘みロボットもさらに進化していて、人間の操作なしで収穫できるだけでなく、センサーを使って夜間にも収穫作業が行えるようになっているそうです。
長くて濃い一日の最後には、懇親会が開かれ、研究者の皆さんと交流する機会がありました。来年の日本茶マスターコースでは、多くの研究者の方々に講師としてお越しいただけることを楽しみにしています。
文:Simona
訳: 茶谷悠太
日本茶業学会 静岡大会(2019)

