バイオスティミラント資材の実証実験

バイオスティミラントって聞いたことがありますか?

バイオスティミラントとは、植物に対する非生物的ストレスを制御することにより気候や土壌のコンディションに起因する植物のダメージを軽減し、健全な植物を提供する新しい技術です。 (日本バイオスティミラント協議会ホームページより)

現在の農業では、

①優秀な作物遺伝子資源の開発:品種改良のこと
②植物栄養の供給:肥料やりのこと
③生物的ストレス(害虫、病気、雑草):除草、農薬散布のこと

の制御が品質の良い農産物を生産する作業の中心です。

バイオスティミラント協議会ホームページより

バイオスティミラントは、それらの3つに加えて、農作物が、発育の過程で受ける生物的ストレスおよび非生物的ストレスを軽減することにより、植物本来が持つポテンシャルを最大限引き出すことを目的とした考え方に基づいて、作られた資材です。

作物は、もともと、種の時点で、収穫時の最大収穫量が遺伝的に決まっています。
ところが、発芽時や、苗の時期、開花期、結実期、収穫直前などに、病気や害虫(生物的ストレス)、高温や低温、物理的な被害(非生物的ストレス)により、本来、収穫できるはずだった収量が、非生物的ストレスと生物ストレス(下図の赤と白の)によって減少していくことを示したものが上図です。この減少量のことを、収量ギャップと表現します。このうち、非生物的なストレスによる収量減少を軽減することがバイオスティミュラントの役割です。 (日本バイオスティミラント協議会ホームページより)

バイオスティミラント協議会ホームページより

今回、スペインの バイオベンチャー企業のバイオレゾン社と共同で、京都府和束町の茶畑にて、バイオスティミラント資材の実証実験をおこないました。

今回、使用したバイオスティミラント資材は、こちらのバイオ増強剤・Algafert。

バイオ増強剤・Algafert

このバイオ増強剤・Algafertにより、早春の凍霜害を防ぐことを目的としています。

作業自体は、農薬の噴霧とほぼ変わりません。

また散布後も特に変化はありません。(当然ですが。)
今春の新芽が萌芽する頃になにか変化が生まれていたら、本当に素晴らしいです。